ビタミンを多く摂取するのは、体にいいことです。ここ数年の研究により、以下の4種類のビタミンに抗がん作用があることが分かりました。
まずはビタミンAです。研究により、ビタミンAはがん細胞の増加を抑制することがわかりました。特に胃腸がんと前立腺がんを予防する効能があるそうです。また、ビタミンAは化学療法を受けた患者の「再発率」の低下に有効だといわれています。トマト、ニンジン、ホウレンソウ、ニラ、トウガラシ、アンズ、動物の肝臓、肝油および乳製品などにビタミンAが多く含まれています。
第二はビタミンCです。ビタミンCはアスコルビン酸ともいいます。発がん物質ニトロソアミン(TSNA)の体内での蓄積を抑え、食管がんと胃がんの発病率を低下させることができます。特に野菜と果物にビタミンCが多く含まれます。例えばトウガラシ、ニガウリ、ニンニクの若い青葉と茎、ダイコンの葉、アブラナ、コウサイ、トマトなどです。
第三はビタミンEです。ビタミンEが多く含まれる食品を食べれば、身体の免疫力が向上し、発がん物質を抑制す ることができます。アメリカの最近の研究成果によって、ビタミンEは前立腺がんと膀胱がんを予防することが確認されました。ビタミンEは主に植物油、特にダイズ油に多く含まれます。そのほか、タマゴ、穀物、ニンジン、新鮮なチシャなどにも多く含まれています。
四つめはビタミンB群、ビタミンB1、B2、B6、B12などです。これらのビタミンはがん細胞の生成を抑制するほか、体内の一部の重要な酵素を作るのにもプラスとなり、体内代謝を適切に調節します。含有量の多い食品は穀物類、豆類、酵母、乾果、動物の内臓などです。
注意すべき点は、正常な飲食の中で、ビタミンは、ほぼ人体の需要を満たすため、ビタミン錠剤等に極端に頼らないことです。場合によっては、それらの服用により、不良反応を引き起こす可能性があります。
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