中国も日本も、多くの女性が"ほっそり体型"に憧れるのは同じ。様々なダイエット法を試みる人が多いようです。ただ、それには大きな落とし穴があるのをご存知ですか?「肝臓脂肪症」という病気です。
一般的に、体の太り具合と肝臓の脂肪量は比例しています。肥満の人が体重を減らせば、肝臓内の脂肪も少なくなるはずです。しかし、体重の減り方があまりにも急激だと、かえって肝臓細胞を壊死させ、肝臓機能を破壊することになります。下手をすると、「肝臓の繊維化(肝硬変を招く症状の一つ)」を誘発することもあります。ですから、もし人体がある時期、常に過度な飢餓状態にあると、体内の多くの脂肪を肝臓に動員し、血液中の脂肪酸の濃度を高くし、脂肪代謝の紊乱や中性脂肪の蓄積を起こします。その結果、肝臓脂肪症に導くというわけです。
ですから、ダイエットは急激にではなく、徐々に行わなければなりません。飲食習慣の改善や、適度な節食、それに運動強化などを通じて、常に適当な体つきを保つことが何より大切です。
ちなみに、今、中国で流行っている「脂肪摘出手術」などは、感染症を起こしやすく、体内の代謝を混乱させるので薦められません。医学的には、「毎月の減量を2.5kg以内に抑制し、半年で元の体重の10%を減らす」のが最も適当とされています。
また、運動は食事の前にしないほうがいいといわれています。空腹時に運動すれば、体内の血糖を減少させ、頭痛や全身の脱力感が起きると同時に、空腹感や腹痛などを引き起こし、消化液の分泌を抑制して消化機能が低下するといわれます。ですから、運動する1時間半~2時間前に少量の炭水化物を食べて運動に入るのが最も適当です。
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