中国共産党と言ったら、中国の与党としてご存知だと思います。
中国共産党は1921年7月に結成されましたから、今年で、85年の歴史を持ちます。マルクス主義が中国に伝わるにともない、日本やヨーロッパに留学した人々の間で、共産党初期の団体ができました。
そして、第一回の党代表大会が1921年7月23日、上海のフランス租借地(中国がフランスに租借した地域)の一角で行なわれました。当時の建物は今でもそのまま残っていて、見学することができます。代表大会は途中、警察の進入を受けたことで一旦中止になり、翌日、会場を上海に近い嘉興の湖「南湖」に浮かぶ遊覧船の上に移して再開しました。
このときは、船内の机にマージャン台を置き、観光を装って警察の干渉を防ぎました。これが功を奏し、無事、第一回代表大会を終えたのです。
こうして密かに結成された中国共産党ですが、その28年後の1949年、ついに中華人民共和国を成立させるにいたったのです。
中国共産党組織部が今年発表した最新のデータによると、共産党員の数は現在7080万人に達し、人口全体の約5%を占めています。そのうち、35歳以下の党員は、1630万人で全体のほぼ4分の1。また女性党員は、1357万人と全体のほぼ6分の1となっています。
また、党員を職業別に見ますと、学生がもっとも多く29.7%。続いて、国営の事業体に勤める人が23%、農民や牧畜民などの19.9%の順となります。この三つを合わせると全体の約70%を占めます。
中国共産党の歴代主席・総書記のうち、最も長く務めたのは毛沢東主席です。1945年の第7回党代表大会から逝去した1976年まで31年間、中国共産党中央主席を務めました。
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