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中国、貧困地区の妊産婦死亡率低下に努力
   2006-08-02 16:28:22    cri
 妊産婦の死亡率は一つの国と地域の社会発展と文明を表す重要な指数です。中国は土地が広く、各地の発展には大きな格差があり、中部や西部の貧しい地域で、妊産婦の死亡率が高いのです。このため、2000年から中国政府はこれらの地域で、その死亡率を引き下げるプロジェクトを実行し、成果を収めました。このほど、記者は西南部四川省の農村を訪ねました。今日はこれについての記者のリポートをお送りしましょう。

 沐川県は四川省の南部の山間地帯にある貧しい県です。我々は沐川県の町から、でこぼこ道に沿って、車を40分間走らせて、山のふもとに着きました。このときは、ちょうど小雨が降りました。

 曲がりくねってぬかるみの山道を30分間歩いて、山腹にある農家李雲珍さんの家に着きました。李さんは今年40歳で、1990年から4回妊娠しましたが、お金がないため、家で出産し、4人の子どもの中、3人は出産後まもなくで死亡し、李さん自身の命も危険にさらされました。

 2000年5人目の子どもを妊娠した時、村の医者は診察を通じて、李さんの胎児が異常なことが分かり、必ず病院で出産するよう李さんを勧めました。でも、李さんは悩みました。

 李さんは「家が貧しく、お金がないので、家で出産するつもりでした。しかし、医者は、お金を払わなくてもよいので、とにかく、病院で出産してくださいと言いました。それで、病院で無事に出産できました。私はこれらの医者に感謝します」と言いました。

 実際は、国家政策で、李さんのような貧しい農家の人が病院で出産する時、政府から一定の医療費を支払ってくれますが、個人はその一部を分担するが、数回に分けて、支払ってもいいということです。

 こうして、李さんは初めて、病院で出産することが出来ました。

 沐川県委員会の葉三書記の話では、2000年以後、全県で、1300人の妊婦の出産に対して、19万元の医療費を支出しました。これによって、全県の70%の妊婦は病院で出産することが出来、去年、妊産婦の死亡率は1999年の4分の一に下がったとのことです。

 このほか、沐川県は資金を投入して、町の病院の必要な設備と薬品を購入し、村の医者を定期的な訓練を行いました。

 少数民族が集り住んでいる地区や貧困地区では、封建的な風習と保守的な育児方法が残されています。これに対し、関係部門は人々の育児観念を改めるため、保健教育を普及させています。

 中国では、1000余りの県では、2000年から妊産婦の死亡率を低下させるプロジェクトが実施しました。それによって、中部と西部地区の経済が立遅れている県はほぼカバーされました。6年来、中央政府はこのプロジェクトに4億4000万元を投入しました。これは新中国が成立してから、国家が女性と児童保健に投入した最大の援助資金です。

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