このほど北京で開かれた第9回『中国北京国際科学技術博覧会』で、生活と密接にかかわる手のかからない使いやすいハイテク製品をたくさん展示しました。
5月の末に開かれた第9回『中国北京国際科学技術博覧会』にはアメリカ、ドイツ、オーストリア、オランダ、ロシアなど20余りの国と地区の2000社余りの企業が参加しました。その中で、中国企業は一連の科学技術革新の成果を展示し、多くの参観者と投資者から注目されました。
IP交通監視システムはその中の一つです。現在の交通監視システムは、交通状況を即時に反映し、映像で見ることができ、多くの方式でダウンロードすることが出来ます。そして、誰でもインターネットを通じて、リアルタイムで交通状況を調べることが出来ます。これについて、このシステムを開発した天地会聯会社市場部の責任者楊耿さんは「2008年北京オリンピック開催時の競技場と道路の交差点にもこのIPのビデオ監視システムが据えつけられるようになります。そのとき、試合に参加する選手や観客も、IP監視ネットワークから即時に交通状況や競技場の状況を調べることが出来、出かけるときには便利になります」と語りました。
そして、使用者の顔をコンピューターに記憶させ、その人だけがコンピューターを使えるのは、夢ではありません。中国の有名なコンピューター企業レノボグループはこの博覧会で展示しました。このパソコンは人の顔立ちで、使い主を鑑別できます。これについて、レノボ社の技術者王虎さんは「人の顔を記憶することによって使い主を鑑別できるパソコンで、私たちが開発した新しい技術です」と話しました。
また、現在、原油価格が高騰していますが、石油消費と汚染を減少させるため、世界各国も競争して、ガソリンを使わないクリーン型の自動車の開発に努めています。今回の博覧会で、北京李氏光明自動車設計公司はミニ電気自動車を展示ました。この自動車は二人乗りで、5時間充電すれば、260キロ走ることができ、百キロの電気消耗量は5.5キロワットアワーです。この自動車はすでに市場に出ましたが、今年10月パリで行なわれるモーターショーに参加する予定です。
参観者の徐静さんはこのミニ電気自動車が気にいりました。
徐さんは「この車は私に合っていると思います。お金を節約できるし、クラッチもなく、運転が簡単です」と話しました。
この博覧会では、人の目をひきつけるもう一つのものがありました。それは、中国科学院ナノ技術工程センター有限公司が開発した汚染防止ガラスです。これについて、会社販売部の責任者蓋万国さんは「一般のガラスと比べれば、このナノ技術をつたっかガラスは汚染防止効果があります。車の排気ガスや不燃物質などの有機物を分解することが出来るし、また、雨水によって、埃などの汚れが容易に落とせます。これは、洗剤の使用による環境汚染やガラスを洗浄する労働を減少させることも出来ます。もし、部屋の窓にこのようなガラスに変えれば、空気清浄機をもった窓と同じになるでしょう。
第9回中国北京科学博覧会で多くの科学技術製品が展示されましたが、これによって、人々の生活がより楽になるでしょう。
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