結婚費用は改革開放前の50倍
1950年代から1960年代にかけては、キャンディにピーナッツ、二組の寝具を並べ、革命歌曲を歌うのが典型的な挙式スタイルでした。1970年代にはいわゆる「三転一響」と言って、自転車、扇風機、ミシン、ラジオが結婚には付き物でした。1980年代にはテレビ、冷蔵庫、洗濯機が三種の神器となり、今では結婚に住居と乗用車が必要な時代となりました。
結婚費用は当然大きく増加しました。許晨さんは結婚の最低予算を25万元と見積もっています。その大部分を占めるのは住居費用で20万元、余りは挙式費用、家電家具の購入費用、旅行などに充てる考えです。乗用車についてはひとまず棚上げにしました。結婚後に買ったほうがよさそうだと考えたからです。
天津市都市調査隊が最近同市内で実施した調査によると、新婚夫婦の平均結婚費用は19万1100元で、1978年に比べ約50倍に膨らみました。その大部分は住居、家電、家具、挙式などの費用で、住居の新改築費用は平均で11万900元、家電の購入費用は同2万100元、挙式費用は9300元でした。
国家計画生育委員会の統計によると、今年時点で既に8千万人が一人っ子証の発給を受けており、一人っ子の結婚問題は社会の注目を浴びつつあります。
家庭は緩やかな連合体に
結婚して1年半が経過しました。一人っ子同士の夫婦である張さんとその夫は今でも炊事が面倒で、よく外食したりレストランに行ったり、あるいは実家で食事にありついたりします。彼らにしてみれば、炊事はたまにする「ままごと」のようなものです。
中国では今後、一人っ子の家庭がどんどん増えるが、かつての「皇帝」達が自分達の婚礼を終え、やがて気付くのは、家庭が決して楽園ではなく、面倒な事柄が山積する場所であるという事実です。
中国聯通天津分公司に勤める張さんは、「結婚は両親の束縛から逃れることだと考えていたが、同時に多くの仕事を背負うことでもある」と話します。
「人民網」より
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