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ムンさんと『パリ・バゲット』
   2006-05-04 12:13:13    cri
 北京市の東側に位置する、ある繁華街には「パリ・バゲット」というお菓子屋さんが新しくオープンしました。ブルーの看板に、オレンジ色の内装、お店全体を彩どる鮮やかな色彩が通りかかる人々の目を引きます。焼きたてのお菓子をオーブンから取り出すとき、店員さんは鈴を鳴らして、お菓子の名前を大きな声で叫びます。

 「焼きたてのクロワッサン、焼きたてのレーズンパイ」

 これは韓国最大の食品会社・SPC社が北京に置いた支店の一つです。店長さんのジェイ・ムンさんは、ソウル生まれでソウル育ちのハンサムな青年。

 中国に来て今年で4年目というムンさんは、小さいころから中国に親しみを持っていたといいます。

 「子供の頃から中国の小説を好んで読み、中国映画を見ていました。次第に中国が好きになり、大学の専攻を中国語にしたのです。だから、卒業して中国に関係する仕事に就いたのも不思議ではありませんよ。」

 中国との縁は、姉の影響も強いとムンさんは言います。子供の頃、お姉さんから、ある中国の歌を教わりました。「青春舞曲」という歌です。歌が得意だったムンさんは、この歌を歌って、近所の人や仲間から褒められ、自信が湧いてきたといいます。ムンさんは今もこの歌をよく覚えています。

 「太陽が落ちたのに、明日また昇ってくる。花が散ったのに、来年また咲く。綺麗な小鳥が飛んでいったらもう二度と戻ってこない。私の青春も小鳥のように、もう戻ってこない…」

 歌詞だけを見ていると、なんだか悲しそうな歌ですが、実際の曲は新疆ウイグル自治区の少数民族たちの陽気さがあふれた明るい歌です。韓国と異なる異国のメロディーに、ムンさんの周りの人々も心を打たれたのでしょう。

 大手食品会社のSPC社が中国市場に進出したいということを知って、ムンさんは大学卒業後、この会社への入社を決めました。そして三年後、願いが叶い、SPC社が中国に設けた初めての支店の副店長として上海に来ました。支店の業務は順調で、開業したその年に新たに8店舗、開店させることができました。

 そして、会社は北京への出店を決定。今年1月にオープンした初めての支店にムンさんは支店長として赴任し、北京での暮らしが始まったというわけです。

 北京にはお菓子屋さんが多く、業界の競争も激烈です。ムンさんの店のウリはなんなのでしょう。

 「北京にはお菓子屋さんがもうたくさんあります。どうやって生き残っていくか・・我々にとって大きな挑戦です。『パリ・バゲット』は60年の歴史を持っていて、丁寧に商売をしていけば、中国の人々から好んで食べていただけるじゃないかと思います。」

 この「パリ・バゲット」では毎日出す製品がちょっとだけ違います。合わせて250種を超えた製品は、西洋の人々の好きな棒状のバゲットもあれば、野菜の入った、中国の人々の口に合うパンもあり、女性や子供たちが好きなケーキも数多くあります。

 ムンさんは店の内装にもこだわります。台所は透明のガラスを使って、作り手の作業をお客さんに見えるようにしています。更に、椅子や机も置いてあって、コーヒーを飲みながら、ゆっくりと焼きたてパンを食べることができます。

 近くの会社に勤めている王莉さんは、仲間とこの店を通りかかるたびに、中でコーヒーを飲みながら、おしゃべりをするリラックス時間を楽しむのが習慣となっています。

 「ここのお菓子、美味しいです。甘すぎることはなく、私の口に合います。ほかの店だったら、甘すぎて、あまり多く食べられません。ここのお菓子があっさりしていておいしい。そして、品数も多く、どれを選ぶか、楽しみなんですよ」

 ムンさんの職場はほとんどが中国人です。しかし、ムンさんは中国語を専攻していたことと、人との付き合いが上手な性格のため、スタッフとのコミュニケーションは全く問題がありません。現在、このお菓子屋「パリ・バゲット」に勤める店員は40人ほど。そのうち王遥欣さんはこの店に勤める、20過ぎの女性です。北京生まれ、北京育ちの彼女が店長のことをこのように語りました。

 「ボスはとても優しい男性という感じですね。よくオフィスからお店に足を運んでくれます。中国人スタッフとの関係ですか?スタッフは結構、仲良く付き合ってくれていますよ。」

 「パリ・バゲット」は北京で、すでに二店目を開きました。そちらの店の店長もムンさんで、こちらの店と同様、スタッフ同士の関係がすごくいいそうです。

 ムンさんは奥さん、二歳になる息子さんと一緒に中国にやってきました。今は韓国人が数多く住んでいる住宅地、望京小区に住んでいます。家から外に出ると、団地の中はハングル文字でいっぱい、そしてハングル語もよく耳にします。さらに近くには韓国料理のレストランが数多くありますから、普段は母国にいるのと、ほとんど変わらない生活が送れます。「ここは外国という感じがしないんですよ」とムンさんは笑います。ムンさんは中国語で中国への思いを語ってくれました。

 「これからもずっと中国に住んでいきたいと思います。中国のことをもっと理解して、中国人の友たちをもっとたくさん作って、本当の意味での"北京人"になろうと思います。そして、一生懸命がんばって『パリ・バゲット』を、北京の人々から愛してもらえるお菓子屋にしていきたいと思います」

 韓国の本社では今年、北京で更に6つの店を開店させる計画を立てているそうです。ムンさんはこれから一層忙しくなるでしょう。

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