ここ数年、中国の都市部で若い女性がブランド品を買うのはブームとなっています。
おしゃれな陳さんは中国南部広東省の中心地・広州市に勤めるOLで、毎週末、ブランド製品の店を巡るのが一番の楽しみだそうです。
「ブランド店めぐりが大好きです。鞄はベリー、シンプルでエレガント、香水はシャネル。化粧品はランコム、高いですけど、それなりの品質があると思います」
陳さんと同じように中国の若い女性は、値段の高いブランド品に目が無い人々が増え、町でブランドの鞄を背負り、スイス製の腕時計をした若い女性をよく見かけます。
若い女性は、なぜブランド品にこれほど目がないでしょう。愛用者の一人、呉琴さんは、
「ブランド品は出来上がりが丁寧です。そして、アフターサービスも行き届いています。そして、店も静かで環境が良く、暇な時にぶらぶらするだけでも、気持ちいいです。ブランド品は高いですけど、それなりのものがあって、しかも、めったに割引しないようです」と話してくれました。
ブランドの鞄、香水、時計、服装など、値段は数千元から数万元、数十万元しますが、若い女性たちはそれにもかかわらず、お気に入りのものがあったら、お金を惜しみません。
こうした若い女性は主に二種類からなります。一つは、豊かな家計を持つ人々。もう一つは外資系に勤める女性を主とするOLです。彼女たちはまる一ヶ月の給料を出して、ブランド品を買う人もいれば、借金してもブランド品を買おうとする人々も少なくありません。
北京の繁華街・西単商店街の責任者、周京堂さんを取材し、ブランド品の売り上げはとてもよく、とりわけ、腕時計は銘柄を問わず、どれも良く売れているそうです。周さんは次のように説明しました。
「いまのところ、ブランドの時計が良く売れています。オメガを例にしますと、その専門店が設けられたばかりの頃、月間の販売量は20万元前後でしたが、いまでは少なくとも、100万元。数十元の高い腕時計でもよく売れます」。
それに、女性の愛用する化粧品の販売も好調だそうで、高級で、高い値段のものだけ、利益が大きいとのことです。
化粧品の販売額が全国トップ10位にあるデパートを調べた結果、ランコムの売り上げは最も高いことが明らかになったことで、ランコム中国会社は中国への投資拡大を図っています。
若い女性はなぜブランド品を愛用するのか、これについて社会学の専門家は次のようにみています。まずは、中国経済が発展し、人々の生活レベルが著しく向上したことです。多くの若い女性は、家計が苦しくなくなり、手元にお金が多くなりました。それに、ブランド品は、出来上がりがきれいに、PRが上手で、若い女性が好んで使うのは当然のことです。
|