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蜜蜂博物館と健康
   2006-04-19 16:47:14    cri

   

 「中国蜜蜂(ミツバチ)博物館」は、1993年に設立され、1997年から正式に一般公開となりました。この博物館には3つの展示室があり、ミツバチ関連の写真や模型など、合わせて1000点以上の資料が展示されています。世界各国とも交流があり、特に毎年日本からは養蜂関係者の団体が見学に訪れています。また、中国の専門家たちも日本を訪れ、技術交流などを行っているそうです。現在、中国のローヤルゼリーは半分以上が日本に輸出されています。

 博物館の副所長によると、中国の養蜂史は発見された化石からみて、今から約2億1200万年前~1億4300万年前のジュラ紀からすでに始まっていたものとみられています。古代の文献にも蜂や蜂蜜、養蜂などの記載が見られるほか、蜜蜂は昔からすばらしい昆虫として人々に崇拝されてきました。今から1800年ほど前の東漢の時代には、養蜂の専門家が続々と出現しています。古代の医学書には、蜂蜜やプロポリス、ローヤルゼリーなどの利用方法や効能なども記されているほか、明の時代に書かれた最も有名な医学書『本草綱目』には、蜂蜜についての詳しい紹介もあり、その役目が高く評価されています。また、中国の少数民族の人々は古くから養蜂業を営んできました。ナシ族や、イ族、ミャオ族、ヤオ族、ブイ族、朝鮮族、チベット族などには昔から養蜂の歴史があります。

     

 世界には主に7種類のミツバチがいますが、中国には木の上に巣を作る大蜜蜂、がけに巣を作る黒大蜜蜂、低木に巣を作る小蜜蜂、巣箱で人工飼育される東方蜜蜂や西方蜜蜂などの5種類がいます。そのうち、東方蜜蜂と西方蜜蜂は主に養蜂業に使われる種類です。中国では、蜜や花粉の採取できる植物が数十種類あり、そのうち薔薇系の花、棗の花、エンジュの花から採取した蜜が北京で一番人気があります。ハチミツは栄養価が高いほか、心臓、肝臓にも良いといわれています。また、傷跡にハチミツを塗ると回復が早くなるとも言われています。その他、咳止め、貧血、精神不安定、胃潰瘍の治療などにも使われています。そのほか花粉には、たんぱく質や豊富なビタミン、ミネラルが含まれているほか、体の免疫力や造血を高めたり、内分泌の調節、美容などに効果があります。ローヤルゼリーは働き蜂の特殊な分泌物で、100種類以上の成分が含まれ、主に強壮剤とされています。味はすっぱく苦味がありますが、血圧やコレステロールを調節する役目があり、本当に体に良いものです。プロポリスはミツバチが集めた樹液と唾液をあわせて、粘り気のある状態にしたものです。主には抗菌作用があり、石鹸や歯磨き、洗顔料にも使われています。

 ハチミツや花粉を服用する際には熱湯ではなく、なるべく60度以下の温度のお湯などを使うほうが良いそうです。ローヤルゼリーは腐りやすいため、必ず冷蔵庫で保管することをお勧めします。花粉やローヤルゼリーは、朝晩、食事の前や寝る前に飲むと、一番いい効果が出るようです。また、人によってはアレルギーを起こす恐れもあるため、最初は大量に使用せず、徐々に量を増やしていったほうが良いようです。

【博物館データ】

住所:北京 香山 北京植物園内臥佛寺西側

電話:(10)82594910

開放期間:3月15日~11月15日まで。8:30~17:00。

入館料:2元(博物館共通カードの利用可)

博物館入口付近には関連製品の直売所あり

最寄の地下鉄駅は「八角遊楽園」「古城路」など

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