北京では非典(新型肺炎SARS)や、禽流感(鳥インフルエンザ)の影響もあり、健康志向が以前よりも高まっています。そして「体に良い食品」への関心も高まっています。その中で、"お酢"をベースにした健康ドリンクが話題になっています。
酢は血液をきれいにし、疲れをとるほか、美容や酔い覚ましなどにも効果があると言われています。また、食事の前に飲むと食欲増進の役割も果たします。レストランでもメニューの中にお酢のジュースを取り入れているところがありますし、お酢をブレンドしたカクテルなども登場しています。
そんな中、山西麺料理のレストランで出している酢のドリンクは、質の良い酢をブレンドした本格的な健康ドリンクです。
山西省は、もともと酢で有名な土地柄ということもあり、古くから「酢文化」が伝えられてきました。古代には気持ちを高ぶらせたり、闘志を燃やしたりするため、兵士が戦場へ行く前に必ずお酢を飲んだといわれています。今は健康ブームで、酢は体に良いといわれていることから、この店のお酢ジュースもまた多くのファンがいるそうです。
中国の酢は一般に真っ黒で、いわゆる「黒酢」です。見た目も味も日本の酢とは異なります。ここで使われている酢は山西省にある酢の指定工場から直接仕入れています。この工場は長い歴史を持ち「老陳酢」というブランドで知られる老舗です。南の鎮江酢とは違い、山西省の酢は酸味が強いのが特徴です。北に比べ南の酢は甘くて比較的味が薄いものが多いようです。
現在、お店で扱っている酢のジュースはリンゴ味と桃味の2種類で、特にリンゴ味がよく売れています。このお酢ジュースはお客さんにも人気があり、特に夏になると、ほとんどの人が「お酢ジュース」を注文するということです。飲んだ人の感想を聞いてみると「さっぱりした」「爽やかな感じ」「意外に飲みやすい」など、なかなか評判がいいようです。
参考:「面酷山西食藝」
北京市朝陽区西大望路20号
(地下鉄1号線・大望路駅から西大望路を南へ徒歩15分)
電話6774?9950
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