季節は春です。今、日本では花粉症で毎日つらい思いをされている方、大勢いらっしゃると思いますが、実は中国でも花粉症のような季節性の症状を持つ人が増えています。正確には「アレルギー性鼻炎」といい、特に近年、大気汚染などの環境悪化にともなってアレルギーにかかる人が増えてきました。
症状は花粉が付着した部位でのアレルギー反応によっておこります。くしゃみの連発や鼻水、結膜のかゆみ、のどのかゆみ、そして、全身の倦怠感などといった症状が挙げられます。
この病気を引き起こす原因はいろいろありますが、刺激的な物質を吸い込み、それがアレルギーを引き起こすというのが主な原因で、そのうち、春の花粉によるものがいわゆる花粉症。このほか、室内外のほこり、ばい菌、動物の毛と羽毛や海産物、卵、ミルクのような食べ物、薬、化粧品、ガソリン、ペンキなどでも、症状を引き起こすことがあります。ただ、花粉による鼻炎は季節性があります。
日本では、杉の花粉がよく花粉症を起こしますが、中国では、松やカエデ、ポプラなどのにおいをかいで、鼻炎を起こす人が最も多いそうです。
この症状は個人個人の体質に大きな関連があるので、根本的に治す方法はいまだにありませんが、薬や手術で患者の症状を軽くすることができます。また、ある日突然治る人もいるそうです。
花粉症を防ぐポイントと注意点
(1)晴れて気温の高い日になるべく花粉を避けること。
(2)外出の時はマスクや眼鏡、帽子などを着用すること。
(3)家の中にアレルギーを起こす花粉や食べ物を持ち込まないように。また、帰宅後はうがいしたり、顔を洗ったりすること。
(4)ライフスタイルにも要注意
お酒、ジュース、お菓子などを過食しないように。
ストレスをためないように充分な睡眠をとること。
適度な運動で体質づくりを。
夏には長時間冷房をつけないように。
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