3月になるといよいよ花粉症の季節がやってきます。「私はアレルギー体質じゃないから大丈夫」、「私は花粉症なんかにかかったことがない」……そんなことをいっている場合ではありません。昨年までは大丈夫でも、今年も大丈夫とは限りません。ここ数年、中国でも花粉症で悩む人の数は急に増えています。その原理から理解し、本当に大丈夫か、それとも予備軍かを見分け、適切な対策を講じましょう。
・鼻かぜと花粉症の違い
花粉症の症状は、クシャミ、鼻水、鼻づまり、そして目のかゆみの4大症状。かぜのシーズンと一致することから、初めてかかった人の場合には、鼻かぜと見分けがつきません。とくに春先には鼻かぜが多いので、間違いやすいものです。
花粉症の特徴は、まず連続しておこるクシャミ。花粉が飛散している間中続き、一度始まると続けざまに出るのが特徴です。鼻水は水のように透明でサラサラしていますが、いつまでも流れ、次第に粘液質の鼻汁に変わります。鼻づまりはかぜに比べるとひどく、両方の鼻が完全に塞がることもあります。
これにプラスするのが目のかゆみ。鼻かぜと大きく違うのが、この目のかゆみです。鼻かぜのときにも涙目になりますが、違うところはこすらずにいられないほど、かゆくなることです。この目のかゆみが出たら、鼻かぜではなく、花粉症に間違いないと思ってよいでしょう。
あとはかぜと同様に、全身の倦怠感、頭が重くてボーッとする、よく眠れない、熱っぽいなどの全身症状が伴ったりします。とにかく、そのシーズンが終わるまでは、そのうっとうしい症状と体調不良にひどく悩まされることになります。
そして困ったことには、いったん発症すると、毎年、花粉の飛び交う時期になると同じ症状を起こすことです。一般的にはスギ、ヒノキの花粉が原因になっていることが多く、2月あたりから始まり、花粉のなくなる4ー5月くらいまで続きます。ただし、最近ではブタクサやヨモギの花粉など、秋になって発症する花粉症も多くなっています。(続く)
|