2005年1ー10月に、中米間の貿易額は1273億ドルに達し、前年同期比26.2%増となっている。現在、アメリカは中国にとっての第2の貿易パートナーとなっており、中国はアメリカの3番目の貿易パートナーとなっている。2004年だけで、良質で安価な中国製品のおかげでアメリカの消費者は1000億ドルを節約している。
これは30日付けの『人民日報』海外版に掲載された中国商務部の廖暁淇副部長の文章の中で明らかにされたもの。
廖暁淇副部長はその中で、中米間の経済・貿易関係は世界において最も重要な二国間経済・貿易関係の1つであると力説している。中米国交樹立20年来、二国間の経済・貿易関係は急速な発展を遂げ、協力の中味もすでに経済のさまざまな分野へと拡大している。中米間の貿易額が国交樹立当時の25億ドルから、2004年の1694億ドルに増大した。2004年末現在、アメリカの中国における投資プロジェクトは4.5万件にのぼり、実質ベース投資総額は480億ドルとなっている。
ここ数年、アメリカにとって伸びの最も速い輸出市場は中国ということになっている。2001の頃は、中国がアメリカの9番目の輸出市場であったが、2004年はアメリカの5番目の輸出市場へと成長を遂げた。今年の1~8月には、アメリカの中国向け輸出は初めてイギリスを上回り、中国はアメリカの4番目の輸出市場となった。2001年~2004年に、アメリカの年平均輸出伸び率は4.45%であった。しかし、同じ時期のアメリカの対中輸出は年平均21.85%の高い伸びを示した。
この文章はまた、中米間の経済・貿易協力において、互恵、ウィン・ウィンという特徴が顕著であると主張している。中米両国の経済には互いに大きな補完性があり、二国間の経済・貿易協力の強化は両国の経済の発展にプラスとなり、両国の国民に目に見える形の利益をもたらしている、としている。
中国製品の対米輸出は、中国の発展を促すとともに、アメリカ市場のニーズをも満たし、アメリカの人々の支出の減少にもつながっている。モルガン・スタンレーのレポートによると、過去10年間に、良質で安価な中国製品がアメリカの消費者に6000億ドル以上を節約させることとなった。子供服だけを例にしても、アメリカの若い親たちは中国製品を買うことで4億ドルを節約した。これと同時に、アメリカの企業も大きな利益を獲得し、2004年には中国はアメリカのために400~800万の雇用を作り出した。そのほか、中国のアメリカからの輸入も明らかに両国にメリットをもたらしている。中国は毎年アメリカから大量の小麦、ダイズ、オレンジなどの農産物および航空、化学肥料などの製品を輸入しており、中国の生産や生活のニーズを満たすと同時に、アメリカの雇用、経済の発展にとっても強力な支えとなっている。
「チャイナネット」
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