一汽トヨタの普鋭斯(プリウス)が年内に長春市でラインオフし、来年初頭に中国で発売される見通しとなっている。中国産プリウスの発売を前にして、先般開催された上海工業博覧会で、上海フォルクスワーゲン、上海華普汽車を含む国内の数多くの自動車企業(グループ)もそれぞれハイブリッド車モデルを発表した。上海汽車も米ゼネラル・モーターズ(GM)と共同でハイブリッド車を開発、生産することで合意したと発表した。ハイブリッド車は、今や国内自動車市場の新しいホットスポットとなっている。
上海汽車は2008年北京オリンピックのために、MPV車の途安(Touran)をベースに開発したハイブリッド車を生産し、2010年の上海国際博覧会をメドに量産を実現する見通し。今後3~5年間は、上海汽車の新エネルギー自動車開発・生産の重要な時期と見なされており、このため上海汽車は上海の安亭に研究開発基地を設置している。
上汽汽車の陳虹総裁は、「ハイブリッド車を含めて、新エネルギーはすでに自動車産業の発展をけん引する重要な原動力となっており、いち早く新エネルギー戦略をスタートさせ、そして正確に自らの新ラウンドの競争における位置づけを定めることは中国自動車メーカーが自動車産業の国際競争に参入する上での必然的な選択になる」、と指摘している。
上海汽車工程研究院の程驚雷院長は、新エネルギーの技術区分において、多国籍自動車企業がそれぞれ異なった視点を持っているが、実際はあらゆる方向で技術開発が行われている。氏は、5?10年以内に、世界の自動車業界の技術開発の流れには必ず大きな変化が現われ、仮にわが国の自動車メーカが参与せず、猛追しなければ、必ず技術に立ち遅れが生じあるいは淘汰されることになる、と指摘している。それゆえ、上海汽車は短期と長期の両方を有機的に結合させた新エネルギー発展戦略を策定し、水素動力、燃料電池を長期目標に掲げて追跡研究を行い、ハイブリッド車を当面研究・開発の重点としている。
上海汽車と上海華普汽車のほか、長安、一汽、東風、奇瑞(チェリー)、吉利、比亜迪(BYD AUTO)など自動車企業8社も相前後してそれぞれのハイブリッド車開発計画を発表し、相次いでハイブリッド車の研究・開発に参入している。
「チャイナネット」
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