恋愛依存症
依存症は何かに甘えたいという気持ちが高じたものです。若い女性に多い人間関係障害の一種として、恋愛依存症がまず挙げられます。心が空虚で満たされない思いがあり、デートしてくれる人を見つけて、つかのまの安心感を得ようとするのです。たいていはすぐに喧嘩別れしてしまい、再び空虚な心を満たすための男性を探すことになります。
人間関係はギブ・アンド・テイクで成り立つものですが、恋愛依存症の人は相手に求めるばかりなので、対等な人間関係を取り結ぶことができません。このため、すぐに喧嘩になってしまうのです。10歳、20歳年上の人と不倫関係に陥り、「別れる、別れない」の袋小路に迷い込んでしまった若い女性も増えてきました。不倫に走るのは多くの場合、同世代の男性との付き合い方がわからないからです。このような男女関係に伴う人間関係障害を治すには、専門医による精神療法が必要になります。
買い物依存症
仕事している女性の場合、依存の対象が恋愛ではなく、買い物になることも珍しくありません。女性の自立が叫ばれる中、人に甘えてはいけないと自らを律する人ほど、買い物依存症になる危険があります。
もちろん、誰でもストレス発散で買い物をすることはありますが、依存症は買っても買っても満足できない状態のことです。不眠、過食、嘔吐で悩んでいる女性の一部は、買い物依存症であるとわかりました。買ったものはとくに使うわけではなく、ただ部屋に置いてあるだけだといいます。特に結婚されている女性の場合は、買い物依存症になった背景には、夫と二人とも多忙ですれ違いの生活が続いていたことがよくあったようです。空虚な心を物で満たすことはできません。治療には職業や結婚生活など生き方そのものを問い直す必要があります。
|