2年前、オリヴィエルさんはテレビで、中国のある地区で多くの人がエイズに感染したという報道を見ました。報道の中で、ある農村で一部の人がエイズに感染して死んでしまい、子供たちが孤児となりました。テレビの画面に映された子供たちの怖さ、支援を求める表情はオリヴィエルさんの心を打ちました。その日から、彼は個人絵画展を行い、すべての収入をエイズで両親をなくした孤児とエイズに感染した子供たちに寄付することを決めました。
「絵画が私の命の一部だ。命の一部を売ってはいけないと思っている。しかし、エイズの影響を受けた子供たちを支援するため、最後は自分の書いた絵画を3点売ると決心した」と話してくれました。
絵画展がアモイ国際展示ホテルで行われました。今回の絵画展で展示された絵画は全部オリヴィエルさんがここ数年書いた絵画の中の傑作で、一見して普通のものだと見えますが、一部の作品が数周間の考えを経て、また数週間をかけて完成したもので、実際は深みが含まれています。
この絵画展が数多くの観客を引き付けています。ホームページ・デザイナーの張莉さんがこのうちの1人です。張莉さんはエイズ問題にかかわる子供を支援するこの絵画展を高く評価し、特に、この絵画展を行う人が外国人であることを知ってから彼女はもっと感心しました。
「この絵画展を通して、オリヴィエルさんのような外国の方は中国の問題をこれほど重視してくれることを知った。私たち中国人は自国の問題をもっともっと重視すべだと痛感している」と彼女は語ってくれました。
オリヴィエルさんが絵画展を行って、エイズ児童とエイズ孤児を支援することはマスコミに報道されてから、すぐアモイの社会各界から支持を受けました。いくつかの国内外の民間組織はこの絵画展に資金と人的支援を提供し、アモイ国際展示ホテルも無料で会場を提供していました。
オリヴィエルさんの友達、ジェムンスさんはアメリカからこの絵画展を見に来ました。友達の絵画展について、「彼がエイズに関する公益活動に取り込んでいることを聞いてびっくりした。しかし、絵画展を行うアイディアは非常いい。これは人々がエイズ問題への注目を高めることに役立つことだ」とジェムンスさんは話してくれました。
オリヴィエルさんはこの絵画展を通じて得た収益がそれほど多くはありませんが、彼はこのような活動を通して、より多くの人はエイズ問題、エイズ患者とエイズ孤児に注目することを促し、またこのような人間愛がより多くの人々に伝わることを願っています。
オリヴィエルさんは記者のインタビューに対して、「可能であれば、この絵画展を香港やヨーロッパでも行い、より多くの国々、そしてより多くの人々が中国のエイズ児童とエイズ孤児を支援することを呼びかけたい」と語ってくれました。
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