いわゆる「生探(学生スカウト)」とは、探偵や「星探(タレントのスカウト)」とは異なり、中学校進学を間近に控えた優秀な小学生をスカウトする者、つまり学生募集業務を担当する中学校の教師たちのことだ。
最近開催されたあるフォーラムでは、進学率向上のため優秀な生徒を入学させるには、「生探」の派遣が最も効果的との発言が中学校の校長たちからあった。北京海淀区清河鎮の小学分校が開いた6年生の保護者会では、付近の中学校の担当教師たちが機会を利用して生徒募集要項を配布した。ある重点中学校の担当教師によると、「生探」は保護者の服装、言葉遣い、態度、校則を見て自校に関心を持つかどうかなどに特に注目するという。
保護者について把握した後は、週末の家庭教師が「生探」の「生徒候補」チェックの重要な方法になる。気に入った児童を特にチェックするため、多くの中学校が自校の教師を週末の家庭教師として派遣しているという。
だがチェックの重点はやはり児童の成績だ。ある中学校の担当教師によると、保護者の側も生徒募集の前に証明書、賞状、通知表などを郵送してくるという。「メインはやはり校長推薦の通知表。成績が良ければ、それで良い。ほかの証明書はただ参考になる」。
中学校の教師たちは「生探」という言葉を一様に避けるが、生徒の青田刈り調査はすでに「ゲーム」のルールと化した感がある。多くの中学校長は、資金不足を解決し、人間関係を整理するには、優秀な生徒による進学率向上が最良の解決策だと述べている。(編集NA)
「人民網日本語版」
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