実は、舒乙先生は有名な画家だけではなく、成功した作家でもあります。理科系出身の舒乙先生は43歳から文学作品の創作にチャレンジしました。その後、優れた才能はすぐ文学界の注目を集め、多くのエッセイ集が発表されました。舒乙先生のエッセイは素朴な言葉と繊細な表現で、人々の心まで感動を伝えています。
エッセイ集『大愛無辺(無限の愛)』は舒乙先生の代表作です。その中に、『父子情(親子の情け)』が収められています。このエッセイは父親と息子の愛情を物語る作品で、2歳、8歳、15歳の時に、父親に対する愛情や、親子の情を描いています。老舎先生が好きな文学愛好者なら、この作品を読んだ後、ほとんどの人が涙を流したとのことです。
また、文学愛好者に対し、舒乙先生は自分の願いを語っています。
「文学が好きな若者はできるだけいろいろと体験し、自分の感性を磨いてください。今、話題を呼んでいるインターネット文学は若者の考えを表すのにいいものの、はまり過ぎると、自分の考えを狭めてしまう恐れがあると思います。若いうちに、中国の民間文学や古典小説、外国の古典名著を沢山読んだほうがいいと思います。いつか、きっと自分のものとなり、一生その恩恵を受けられると思います」。
満州族の出身を舒乙先生はとても誇らしく思っています。満州族と北京人の背景があるからこそ、奥深い中国の北方文化を感じられ、伝えられるだろうと舒乙先生は笑いながら話してくれました。
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