今回交流会に参加したアメリカ・チャタヌーガ市のロン・リトルフィールド市長は、都市整備計画が専門で、かつて、「中国庭園」という設計プロジェクトに参加したことがあり、それがきっかけでチャタヌーガ市と無錫市とが友好関係になったのだということです。リトルフィールド市長は次のように語りました。

　「三年前に一度無錫市に来たことがあるが、今日の無錫市は大きく変わった。変化はいたるところにみられる。無錫市は急速に発展しているのである。湖沿いの地域は景色がきれいで、嵌ってしまった。今回二つの町は友好関係を樹立することになったが、今後の交流と協力を強化していくものなんだ」

　友好都市の間では文化交流だけでなく、経済交流も進められています。無錫市とドイツのレバクーゼン市は工業の進んだ地域に位置します。世界的な大手企業、バイエルはここに本社を置いています。バイエルなどレバクーゼン市の大手企業が相次いで無錫市に投資しています。

　初めて無錫に来たレバクーゼン市のエンゲレン市長は「友好都市の往来は、相互理解と相互支持を必要としている。中国と欧州は文化が異なるものの、ドイツの人々は中国に大きな興味を持っている。レバクーゼンには中国を良く知っている人が多く、無錫市に勤めている人もいる。したがって、相互理解の下で、両都市の交流を促していきたい」と述べました。

　対外交流が盛んになるにつれて、留学生や専門家を派遣しあったり、相手側の都市で展覧会や商談会を行なったり、交流のルートが広まっています。