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アロエ
   2005-08-24 16:46:33    cri

 最近ではヨーグルトに入れられたり、お菓子になったり、と様々な場面に用いられているアロエ。アロエは昔から優れた薬効成分が多いことから別名「医者いらず」「医者泣かせ」とも呼ばれ、広く利用されてきました。しかし現代では「苦い・健康にいい」というイメージが先行し、アロエがもつ確かな薬効をよく知らないままで利用している人も多いのではないでしょうか?そこで今回はアロエを徹底解剖し、知らないままでは損をするアロエ効能についてご紹介します。

 古代ピラミッドの時代から薬として使用されていたアロエ

 アロエはその形からサボテンの一種だと思われていることも多いですが、実はユリ科の多肉性植物で、地中海沿岸と南アフリカが原産地です。歴史に登場したのも古く、古代エジプトのピラミッドの棺の中に納められていた古代医学書にアロエが薬として使用されていることが書かれています。また時代を下ると、かの英雄アレキサンダー大王も遠征の時に怪我や病気の予防のためにアロエを持参したという話や、クレオパトラも美容と健康のためにアロエの化粧水を愛用していたという話が残っています。

 体内からすっきりキレイ。高血圧の方にもオススメ

 アロエの栄養成分は大部分が緑色の皮の部分(葉皮)と、透明な果肉の部分に含まれています。葉皮に含まれる苦味成分であるアロインは大腸に入ると善玉菌の働きを活発にし、腸管からの水分の分泌を増やして腸内を活発にし便秘を解消する効果があります。またこの部分は胃腸炎(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)にもよく効き、毛細血管に弾力を与えるため血圧を下げる効果もあります。果肉の部分に含まれるジェル部分にはアロエエモジン、アロエニン、アロエウルシンなどたくさんの成分が含まれており、抗カビ・抗菌作用、潰瘍の抑制など様々な症状に効果が得られます。また最近ではインシュリンの分泌を促すため糖尿病の予防や改善をする効果に加え、老化防止、細胞活性化、抗炎症作用や保湿作用などのお肌にも嬉しい美容効果など何十種類もの薬効が研究されていますが、アロエにはまだまだ様々な有用成分が未発見のまま残っているといわれています。

 このようにたくさんの薬効があるアロエ。体に良いという漠然としたイメージだけではなく、一つ一つの薬効を知れば自分に合った効能が見つかり、よりその効果を実感できるかもしれません。葉皮は苦味が強くとげの部分もあるためそのまま家庭で摂るには難しいかもしれませんが、最近ではアロエの食感を楽しんだり、低カロリーのためダイエット食品などの加工食品もでているので、毎日の健康維持など様々な場面で活用していきたいものですね。

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