温家宝総理は2005年6月、天津市を視察しました。その際、『濱海新区には、多方面の優位性と発展への有利な条件が揃っています。機会をしっかり捉え、北京・天津・河北省をバックにして、環渤海地域発展に寄与し、東北・西北・河北に波及効果を及ぼすことのできる、北東アジアを見据えた現代的な新区にしなければならない』と指示しました

　濱海新区の発展を推進するため、当面は次の分野に力を入れる必要があると指示しました。 

（１）ハイレベルな産業構造の構築に尽力し、現代的な製造業や研究開発・応用の拠点としての整備を推進することです。ハイテク産業を重点的に発展させるとともに、金融・物流・仲介サービス・観光などの現代的なサービス業の発展に力を入れることです。

（２）インフラ整備の推進に尽力することです。地域の強みを発揮し、港湾・空港・鉄道・道路など整備の建設を推進することです。

（３）総合的改革と対外開放に尽力することです。新情勢における発展のニーズに合わせ、管理体制と運営構造を積極的に模索し、政府機能の転換と管理レベル向上を図ることです。より広い範囲、広い分野、高いレベルで国際経済協力や競争に参加することです。

（４）科学教育の優先的発展と人材教育に尽力することです。産学連携を推進し、科学研究、技術開発、生産への応用を一体化させ、科学技術成果の産業化を推進することです。

    天津濱海新区は天津の東部に位置し、渤海と太平洋に面しています。塘沽区、漢沽区、大港区と東麗区、津南区の一部から構成されており、計画用地面積は350 Km2です。この地区には天津港、開発区、保税区、海洋ハイテクパーク、大港油田、シームレス鋼管公司、渤海石油公司、天津石油化学工業公司、三大化学工場及び12万トンエチレンプロジェクトがあり、天津の外資導入の前線基地になっています。

　長年のインフラ整備により、天津濱海新区は天津経済開発の新しい成長地域となりました。天津濱海新区では石油化工、海洋化工、電子、通信、バイオ、冶金、機械など一連の主要産業が誕生しました。

（天津開発区投資網）