毎日鏡を見る女性にはありがたくないのがにきび。メイクするたびお化粧ののりが悪いし気持ちまで暗くなりますね。にきびは賢そうに言うと「尋常性ざそう」。一説によると20歳以上は「ふきでもの」というありがたくない汚名までつけられ多くの女性を悩ませます。
にきびは基本的には皮脂腺が発達する時期の10歳代に多く、いわゆるTゾーン(Tバックでない!)に多いのが特徴です。ただ年齢が上がると出る部位も変化し、こと月経前にあご周囲に多発するケースを認めます。こうした場合にはまず抗菌剤入りのクリーム、抗菌剤の内服などが試されますが著効することが少なく、近年では低用量ピルが多用され、その効果が期待されています。(また大変厳しいにきびにはいわゆる美容外科でのケミカルピーリングを施行される方も聞きます。)実際私の外来でもピルの処方に避妊目的よりも肌荒れ・にきびを気にして来られる方が多くピルに含まれる微量の女性ホルモンが効果を発揮、すぐに効果が出るようで大変喜ばれています。こと先月から解禁されたマーベロンというピルが肌にいいようです・・・
ただ感じるのは私も含めておやじ化する女性のライフスタイル。喫煙、飲酒、夜更かし、なかなか落とせないメイク、仕事で抱えるストレス・・・などなど。そこへ昨年からの負け犬ブームなども拍車をかけているようです。そこで提案!にきびを「単なる肌の異常と捉える」よりは日ごろの不摂生を正す意味でのアラームサインとして見直し「肌が荒れているのは心も荒れているのね・・・。」と自分を癒すチャンスにしてほしいものです。
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