春の病気で真っ先に思い浮かぶのは、風邪。中でも大流行をおこすインフルエンザは、症状は風邪と似ていますが、ウイルスの種類が異なり、肺炎などの合併症を引き起こすなどやっかいな病気です。
早めの予防、暮らしの中の対策について考えてみましょう。
予防のために日頃から気をつけること
ワクチンばかりでなく、日常の予防ももちろん有効です。
インフルエンザは、発病者のセキやくしゃみで飛び出したウイルスを、口や鼻から吸い込むことで感染します。高齢者や持病をもっている人、疲労・睡眠不足の人ははインフルエンザの流行中、なるべく人混みに出るのを避けましょう。また、空気の乾燥しがちな真冬は、咽頭粘膜の抵抗力が弱まり、インフルエンザにかかりやすくなります。「外出時にはできるだけマスクをつける」、「室内では加湿器などを使って湿度を50潤オ60%程度に保つ」など、積極的な予防を心がけましょう。
帰宅時のうがいや手洗いも大切です。これらは、風邪の予防にもなるので、季節を問わず習慣づけていきたいものです。
インフルエンザにかかってしまった場合は、医師の指示に従い、安静にして、ジュースやスープなど水分をたっぷりとるようにしてください。一般的に3潤オ5日間にウイルスを排出し、健康な成人では2潤オ3日で熱が下がるといわれています。熱が引いても一両日は他の人にうつす可能性がありますので、外出時にはマスクをするなど気を配りましょう。 正しい知識と情報を集め、毎日の予防に努めること、不安を感じたときはすみやかに受信することが、インフルエンザ撃退の近道だといえます。
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