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夏の悩みーー冷房病
   2005-06-29 15:54:13    cri

 暑い夏の訪れとともに、メンタルヘルスセンターにも冷房病の症状を訴える患者さんが増えてきます。頭が重い、肩がこる、めまいや微熱が続くのに検査しても異常がない…。不定愁訴というのですが、寝込むほどではないけれども、そのせいで気分がすぐれない毎日を送っている─という人は意外に多いものです。

 この冷房病、実は自律神経失調症と同じ症状なのです。冷房がストレスの元(ストレッサー)となり、さらに夏バテのダブルパンチで、自律神経のバランスを崩してしまうのです。冷房病はまさに現代の病。オフィスでも家でも、デパートへショッピングに行っても、日常生活のほとんどを冷房のなかで暮らしているのが私たちの現実です。冷房のない生活にこだわっていては、むしろそれがストレスになりかねませんね。

 上手に冷房を使いこなして夏を快適に過ごし、健康を保つにはどうすればいいのでしょう。まず冷房と体の関係を知ることから始めましょう。

 夏の汗は自然に順応する人間のチカラ

 人間にはホメオスターシス(恒常性)といって、暑さ・寒さなどの刺激に対して、体の状態を一定に保とうとする働きがあります。暑さには汗をかいて体温を下げようとしますし、寒さには鳥肌を立てて身震いし、体に熱を起こそうとします。自然に順応する力が備わっているのですから、夏になって暑くなれば心地よく汗をかくのが本来の人間の姿なんですね。

 では、なぜ冷房病になるのでしょう。

 つらい冷房病の症状は体温のアンバランスから

 今は生活が便利になって、どこでも冷房を効かせていますから、暑い屋外と冷えた屋内を出たり入ったりすることが多くなります。この急激な温度変化がストレスになるのです。

 さらに冷房の一番の問題は、頭部と足先の温度の違いです。冷えた空気は床面に溜まりがちですから、足先は冷たいのに頭部の温度は高く、暑いなあと感じている。つまり、手や頭などいろいろな部分から脳が察知する温度がバラバラになり、ちぐはぐな温度情報に混乱してしまうのです。そして外界に慣らそうとする人間の体のしくみが崩れ、いわゆる自律神経失調症の症状を引き起こしてしまうのですね。

 冷房の効かせ過ぎ・長時間の使い過ぎが健康に良くないと医者が言うのは、このような理由からなのです。健康を害するだけでなく、お金の無駄使いですよ、と私はよく言っています。

 血液の循環を良くしてスッキリ解消しましょう!

 自律神経の乱れなどというと、治りにくいのかしらと心配になりますね。でも安心してください。予防も治療もちょっとした心がけ一つ。血液の循環を良くすればいいのです。それには運動が一番です。運動していい汗をかき、血行が良くなると、体温は血液の循環によって均一になり安定します。冷房病の予防や治療になるだけではありません。運動するとお腹がすきますね。夏バテの解消にもつながる。まさに一石三鳥です。暑いときに汗をかくのはイヤですか。暑いからこそ、心地よく汗をかいたほうがスッキリするのですよ。朝の散歩もいいですね。暑くてたまらないなら水泳はどうでしょう。酸素をたっぷりからだに取り込んで燃焼させましょう。大切なことは、何事も「楽しく!」がキーワード。「気持ちいいな」と感じるペースで、決して無理をしないのが長続きのコツです。

 最後にもう一つ。ときには冷房のスイッチを切って、団扇を片手に自然の風を感じるのもいいものですよ。

健康第一
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