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北京のアンドリアさん
   2005-06-27 11:05:08    cri
 北京で10数年暮らしているイタリア人アンドリアさんはフリーカメラマンです。自分が中国で気づいたものを、そのカメラやビデオカメラで撮影し、西側の国々に今日の中国を紹介しています。

 今年46歳になるアンドリアさんはイタリアのミラノで生まれました。東洋文化に興味を持ったため、大学で中国語を勉強していました。

 1981年、大学に通っていたアンドリアさんは偶然、中国東部の南京市に旅しました。改革開放が始まったばかりの中国は、イタリアとまったく異なる、興味深い国でした。

 その翌年、アンドリアさんは上海の大学に留学し、二年後に香港のイタリアの会社に就職しました。1990年にこの会社は北京に事務所を設けたのがきっかけで、首席代表と任命されたアンドリアさんは、北京暮らしが始まり、それ以来、15年の間ずっと北京を離れていないとのことです。

 1999年はアンドリアさんにとって転換点となる年でした。その年、アンドリアさんは会社を退職し、フリーカメラマンの道を選びました。なぜフリーカメラマンになったか、その理由を流暢な中国語で話してくれました。

 「子供のころから写真撮影が好きでした。ビデオカメラは1990年代から始めたものです。99年になっていくらかお金を貯金できたので、フリーカメラマンへの条件が整ったので、いまがチャンスと、この職業に専念しようと考えたのです。」

 最初はカメラだけでしたが、そのうちにお金を儲けてビデオカメラを買いました。長い歴史を持つ北京は、アンドリアさんにとって興味深い被写体が数え切れないほどあります。古代の寺院とさまざまな博物館、北京の横丁・フートンに住む北京市民の暮らし、サラリーマンの現代的な生活様式、北京の歴史、北京の発展の歩みをカメラに記録しています。アンドリアさんの作品は少しずつ増えてきて、北京で写真展を開いたこともあるということです。

 北京のほかにもアンドリアさんは中国のいろんな町を撮影旅行に行ったことがあります。どこの町にいてもアンドリアさんは、中国らしい面白い題材を見出すことができます。これらの題材を取材して、それを編集し、背景音楽を入れて、ビデを作品に製作し、自分の頭の中にある中国を伝えます。

 アンドリアさんの作品は、フランス、イタリア、スイス、ドイツなどヨーロッパの国々のテレビで数回も放映され、地元の人々が今日の中国を理解するのに役立っています。そればかりか、中国のテレビでも、外国人の目で製作した中国の映像はどうなのか、アンドリアさんの作品を好んで放映します。

 アンドリアさんは作品を通じて、伝統的と現代的、そして東洋と西洋の考え方が融合している中国の社会が見られます。内容が豊かで、東洋人にとっても、西洋人にとっても分かりやすいものです。

 アンドリアさんは自らの撮影の理念です。「撮影は私の趣味です。一方で、作品を通じて自ら感じた本当の中国をより多くの人々に知ってもらいたいと思います」と話しています。

 「私の感じたこと、私の分かったことを伝えたいと思います。西洋の人々の多くは、中国に対する理解は古く、実情に合いません。こうした認識はお互いのコミュニケーションに問題が生じ、うまく行くはずの事でも、だめになるケースもあります。私の作品を通じて、より多くの西洋人が、今日の中国を理解してもらえばと願っています。」

 アンドリアさんの作品の独特な視点は、中国の新劇の監督からも注目され、そのマルチメディアの映像製作に招待されました。これまで、アンドリアさんの作品には、「リチャード三世」や「新北京人」などがあります。

 アンドリアさんと数回も協力したことのある中国の有名な新劇団、北京人民芸術劇院の監督、李六乙氏はアンドリアさんの仕事を高く評価しています。

 「協力がとてもスムーズに行っています。まったく外国人という感じがしません。とても楽しい協力者です。中国のカメラマンよりも仕事が丁寧で情熱もあります。」

 撮影にどれだけ夢中しているのか、一番知っているのはやはり中国人の奥さんの金暁北さんです。金さんは北京のある外資系企業に勤めています。金さんは「撮影は主人の生活のすべてとなっています。いつでも時間があれば、カメラを持って外に出て行きます」と話しました。

 「外出するたびに必ずカメラを手にします。興味のあるものは何でもカメラに収めます。中国全国、辺鄙なところも含めて、彼の行っていないところはあまりないようです。」

 奥さんの目に映る何もないような事でも、アンドリアのレンズを通すと、興味深い作品に生まれ変わります。主人の仕事を精一杯応援すると金さんは言います。

 中国で熱心に仕事するアンドリアさんは、イタリアへ帰国する暇がなく、北京で長年暮らしています。いつもアンドリアさんの仕事を支援し、遠くイタリアにいるお母さんの元へは、短期間ですが年一回は帰るそうです。「母の支援と理解がなければ、これほど長い期間、中国で仕事することもできないです」とアンドリアさんはお母さんに感謝しています。

 「母親はずっと私の仕事に理解を持ってくれています。仕事を完成するたびに、母から労いの言葉が送られます。今の仕事で、母に満足してもらえることは、親元にいるよりも親孝行だと思います」

 これからのアンドリアさん夢は、中国に関する映画製作をしたいということです。

 北京放送のホームページに使う写真を依頼するため、アンドリアさんに電話をかけました。流暢な中国語で答えるアンドリアさんは、快く承諾してくれました。声の印象では、とても明るくて付き合いやすい方のようでした。いつアンドリアさんの映画が見られるか、今から楽しみにしています。

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