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伝統を打ち破った新たな陶磁品アート

2013-09-20 17:26:44     cri    

 北京市郊外にある美術館で、斬新な材料と技術を用いた陶磁器に関係したアートの展示会が開かれています。陶磁器といえば、壺や皿、お碗などの形のものを思い浮べますが、この展示会にはそのような置物の姿は一切ありませんでした。展示されていたのは全て額の中に飾られている画だったのです。

 遠くから見れば油絵のような印象を受けますが、それ以上に色が鮮やかで鮮明に見えます。近くでよく見れば、画の表面は平でつやがあり、陶磁器が焼きあげられる際に出る特別な模様などを楽しむことができます。この新たなアートを創り上げたのは劉勝利さん、20年以上陶磁器を手がけてきた芸術家です。

 伝統的な陶磁器の形を打ち破るため、6年間新たな挑戦を続けた結果が今回展示されている作品です。これらの作品の特徴は、陶磁器を作る際に使用される陶土を板状にした「泥板」をキャンパスにし、その上に顔料となる釉薬を塗ります。その後、1300度の温度で焼き上げ、仕上げます。ただ、色合いなどは実際焼き上がるまで分からないため、技術を成熟させるまでが大変だったと劉さんは話しています。

 また、「これらの作品は、中国の伝統的な陶磁器と現代的な要素を融合した新しいアートだ。このアートをアジア、更には欧米にも広めていきたい」と意気込みを語りました。

 尚、この展示会は北京市郊外の鵝和鴨農庄内にある国際村芸術館で、9月26日まで行われる予定です。(取材:劉睿)

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