中国国営の鉄道車両メーカー「中国北車集団」(中国北車)が19日に明らかにしたところによると、中国初となる「高速鉄道の救急車」こと、架線作業車がこのほどテストを終え、まもなく使用される。新京報が報じた。
▽最高時速は160キロ
架線は高速鉄道および電気鉄道の上空に、レールと平行して張られており、列車が運行するための電力を供給している。架線は高速鉄道と電気鉄道の動力源とも言える。
このため、架線の保守能力は、高速鉄道・電気鉄道の運行を保障する上で重要な要素だ。架線に故障が生じれば、列車は動力不足で起動できなくなる可能性もある。このとき、高速鉄道の「救急車」とも言われる架線作業車は時速160キロで現場に駆けつけ、故障を修理する。
▽雪もトンネルもなんのその
架線作業車は高速鉄道、都市高速鉄道、曲線の多い一般線路などで運行でき、たとえ坂道・トンネル内であっても、雪害が発生しても迅速に現場に駆けつけ、高空の架線および橋梁の検査と保守を行うことができる。このほか、線路内で故障した列車を牽引し、搬送することも可能だ。
ドイツでは「100キロメートルあたり1台」の割合で架線作業車を配備しているという。この割合に基づくと、中国は高速鉄道約1万キロと電気鉄道約3万キロを有するため、少なくとも400台が必要となる。
「人民網日本語版」より
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