会員登録

第10回中日インターネット対話文字版~Part3

2009-02-12 16:02:15     cri    

■ 【私の提案】ご近所づきあいのコツ

朱 だからこれからは互いにもっと相手の国にいけるようになればいいですね。

燕 ここから、最後の話題に入って行きたいと思いますが、朱さんから見れば、中国と日本は引越しできない近隣ですので、そのご近所と付き合っていく上に、朱さんからの提案、ぜひお聞かせください。 

【朱建栄】 中米の交流に習おう

朱 短いのですが、相手が嫌と感じることも、たがいに耳を傾ける気持ちをもてればよいと思いますね。私は政治を研究しているので、アメリカと中国の政治家の交流であることを聞きました。それは半日はアメリカが中国に対して持っている不満と疑問を全部ぶつける、そして中国側はそれを聞いて説明する。後の半日は中国がアメリカに対して持っている不満と疑問をぶつけ、アメリカがそれに対し答える、というような関係が日本と中国にはまだできていない。これから、相手の話を謙虚に聞いて、そして笑顔で答える、説明する、そのような努力が必要だと思います。

【西原】帰国組の力発揮に期待

燕 西原さん、いかがでしょうか。

西原 ええ、今の朱さんの話にまったく賛成ですね。やはり私は中国人が日本人を、日本人が中国人を嫌いになるはずはないというように心のそこから思っています。中国との付き合いこれで28年目に入ったわけですが、本当にそう思っています。そうならないのは、そうならない人の原因あるいは要因があると。その要因をどけることは必ずできる。今旅行の話が出ましたが、たとえば中国の人が旅行に来られ、嫌な思い、不便な思いをすることがあるかも知れませんが、良い印象を持つことをできるようにしていくことが必要である、と。また、たとえば日本に留学に来られた方、中には反日になって帰った方もおられると思いますが、大変多くの方は日本を好き、そうではないにしても日本の支援者、あるいはファンになっていくことが多い。そういう人たちが国に帰って、周りの人たちに日本に対する誤解について「それはちがうよ」とこういうふうなことも必要。たとえば、今日本でそういう風に活動している例も現にあるわけです。そういう活動も大切です。

燕 先生が中国と日本が仲良く付き合えないはずはないと、どうしてそういう風に確信を持てるわけですか?28年間の体の感覚というものもありますが、それを支える理由は何ですか?

西原 民族で文化を共通にするところが多くて、たしかに地理的な状況が違うということはありますが、共通する部分が非常に多いんだと私は思います。

【李纓】アジアにも共同体が必要

    議論を通して良い感情を築く

燕 では、北京のスタジオに戻ります。北京の李監督にお伺いします。監督の視点から、ご近所づきあいのコツ何かありますか?

李 私はEUのような存在になることが良いと思います。日本にとっても中国にとっても。ヨーロッパでも戦争の歴史がありましたが、結果としてはEUになっているわけですから。そこで興味深いのはドイツとポーランドとか、共通の歴史教科書を作っていることですね。何十年経って、EUの中に自分の存在感を非常に効果よくアピールできたわけです。そこに日本と中国の付き合い方の参考になるものがあると思います。今、日中両国で共通の歴史教科書を作るところに進んでいるようですが、ただ、現実の中では、2年前、共同歴史研究をすることが日中共同声明でも発表され、本来は去年発表する予定だったが、2年経っても今まだ発表されていない。そこにやはり共通の作業の問題はまだまだ大きいと思います。

 「靖国」などを一つのきっかけとして、議論しあって、刺激しあっていけば、よい感情が生まれる、人間としての感情が生まれる。戦争は良いものではないと、人類にとっての悲劇であること、そこにはお互いに共通しているわけですから、そこからまた未来に向かって道を探っていけたらよいのではないかと非常に期待しています。

【加藤】本音で話し合おう

燕 すごく大事な指摘だと思います。平和を基礎にして仲良く付き合っていくということでした。最後の締めくくりは、若い加藤さんにお願いします。

加藤 そうですね、ご近所づきあいということなので、今の日本も中国も、お互いに思っていることを言い合う、良いことも悪いことも。そういったことが大切だと思うので、辛抱強く、積極的に参加していくプロセスを積み上げていけば、いつか西原先生が話したように両国国民が分かり合えるそういう結果が待っていると思います。その中で、李監督が製作した「靖国」などのきっかけもすごく大事だと思います。決して未来を悲観することはなくて、このまま突っ走っていけば良い思います。

燕 話はつきませんが、時間になってしまいました。中日インターネット対話は今後も様々なテーマで開催していく予定で、2月中旬にも予定しています。今日は本当に東京の皆さん、北京のゲストのおふた方、どうもありがとうございました。そしてアンケートに答えていただいた方々もありがとうございました。2009年、中国と日本がさまざまな問題を抱えながらも確実に前に向かって前進していけるような年になってほしいということを心から願って終わります。皆さん本当にありがとうございました。

 さようなら。

(中国スタジオと東京スタジオ)

~終了~

(整理:王小燕、黄恂恂、斉鵬)

関連ページ【第10回中日インターネット対話】
 http://japanese.cri.cn/other/08jpn-chi/wlduqf10.htm


1 2
関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS