先日、9月27日は日本語部にとって特別な1日でした。
それは、CRIが初めて日本で主催する中国国画展の開幕式が行われた日で、日本語部からも半数以上が日本に行きその準備にあたりました。
私・小山は北京に残っていましたが、開幕式当日は休みで何か自分なりにお祝いしようと考え、なぜか自転車で職場であるCRIまで行くことにしました。
地下鉄で1時間半かけて通勤している距離を自転車で行くのですが、思いついたのが当日だったため昼過ぎに出発しました。
ここで、今回使用した自転車を紹介したいと思います。
北京の公共レンタサイクルで、パスポートとそのコピー、さらに日本のSuica・ICOCAなどのような北京の交通系ICカードを持って指定の窓口で手続きを行うと、その交通系ICカードでレンタサイクルの利用が可能になります。
レンタサイクル自体は北京各地に無人の貸出(返却)地点があり、そこで交通系ICカードをかざすとロックが外れ自転車を借りることができます。
(自転車選び失敗例。サドルとブレーキ、ペダルを確認して決めたらハンドルグリップが無かった…)
料金は、レンタル利用手続きのときに200元のデポジットがかかりますが、実際の利用では1時間以内は無料、その後も1時間毎に1元という安さ!
しかも1日の利用回数に制限はありません。
つまり、1時間利用する前に次の貸出地点で返却、その場でまたレンタルを繰り返せば無料で職場までたどり着けます。
(同じ自転車は連続して借りれないのでその貸出地点に他の自転車があることを確認してから返却しましょう。)
そこで、単に自転車で職場に行くだけではなく、無料で行くことをルールに加えて出発しました。
途中、最近映画になって北京の心霊スポットとして人気を集めている古い洋館や、故宮などで写真を撮ったり、貸出地点を見つけては早めに乗り換えたり、悠々とサイクリングを楽しんでいました。
(故宮に面した道路・長安街には車線以上に広い幅の自転車レーンが↓↓)
だいたい50分弱ごとに順調に2回の乗り換えを済ませ、40分ほど走ったところで次の乗り換え地点を探しました。そこでようやく気づいたのですが、故宮より西に行くと途中極端に貸出地点が少ない地域があり、私がその時走っていたのは次の貸出地点まで4km近く離れていた場所だったのです。
引き返しても5km弱貸出地点はありません。とにかく車に気をつけながら急いで前方の貸出地点に向かい、時間ぎりぎり(か既にアウト)でその場所にたどりつき、へんきゃ…
ん?カゴの上についている突起物を駐輪スペースのバーに差し込むと勝手にロックされてICカードをかざして返却完了なのですが、何度試してもロックされません。。。
よく見ると機械の電源が入っておらず、返すことも借りることもできない有様でした。(そういう場合はサービスセンターに電話して返却できたはずの時間を伝えておくことで、後日差額が返還されるということです。当時私は知らず、これも中国、と諦めていました。)
やむなく次の貸出地点(また急に増えて数100mほど行ったところ)まで急に重たく感じるようになったペダルを踏んで行き、1元を支払い返却完了。
そこから5分ほど歩きラジオ局に到着。
沿道では多くの人が出迎えてくれ、後ろには「サライ」が流れ…ることもなく、一人トボトボとトイレに入り汗だくのTシャツを着替え、すぐ地下鉄に乗って帰宅しました。
北京のレンタサイクルはノーパンクタイヤを使用しているため、利用する自転車を選ぶ際にタイヤを見る必要はありません。ただ、ペダルが地面に対して並行ではなく曲がってしまっている自転車に何台かあたったので長く乗る場合には特にその点に気をつけるとよいと思います。
このレンタサイクルは旅行で訪れている外国人であっても借りることができます。その場合はデポジットが400元かかりますし、利用手続きができる場所が限られているので、敷居が高いですが、かつて自転車王国として知られた中国を自転車で回ってみてはいかがでしょうか。(右側走行や車両の右折は信号関係なしなど中国の交通事情を知ったうえで気をつけて安全に乗りましょう!)
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