今回の1枚の写真はこちら。

　「あれっ、上海？」とピンと来た方は通ですね。でも、何かノスタルジックな風景です。そう、1930年代の上海です。実は当時の上海の町並みをそのまま再現したオープンセット。歩いてみると、まさにタイムトラベラー。当時を知らない私にとって、映画やドラマの世界です。

　上海市松江区にある「上海影視楽園」。先日、ある日本人俳優を追った動画番組のロケでお邪魔した場所です。ここでは中国で放送されるドラマや上映される映画の撮影が連日行われています。デパートが並び、路面電車も再現された「南京路」、欧風の建物が並ぶ租界街、上海の古い町並み、教会、港（もちろん、船のセットも）など、古き上海が丸ごと詰まった感じです。

（写真説明：オープンセットのマーラー邸）

（写真説明：現在もホテルとして利用されているマーラー邸）

　上海にはオープンセットさながらに、実際に現存する建物を多く、「これはそのままだなあ」と比べるのも一興です。一方、「上海影視楽園」のある松江区。上海の衛星都市として開発されている地域で、市中心部から車で約１時間、地下鉄９号線の沿線にあたります。外資系企業の進出や住宅地の建設が進んでいます。日本料理の店もあり、感心しました。

　最後の写真は、現地でお世話になったメディア会社に務める女性と一緒にパチリ。日本語も上手で、物腰は今の日本人より、日本人らしい。そして、何にも増してカメラに慣れてらっしゃる。実は子役時代からドラマ出演されていた女優さんだったのです。今は事業に力を入れ、裏方に回っているとのことでした。タイトなスケジュールのロケながら、いつも笑顔で本当にありがとうございました。（山）