日本ほどの紅葉は望めませんが、北京でも風にそよいでいた緑の葉がいつしか黄色に変わっていました。
先日、タクシーで各国の大使館が並ぶ道を通りました。両側には見事なイチョウの大木が植えられ、よく晴れた青い空に金色の葉が光っていました。
まぶしさに目を細めていたところ、「ポン、ポポポポポン」とボンネットに何かがぶつかる音がしました。視線を下に下ろすと、たくさんの人がしゃがんで何かをせっせと拾っているではありませんか。
あの音は・・・。そう、銀杏だったのです。
それはもう、雨のように落ちてくるのですから、拾う方も必死です。どの顔も頬を赤くし嬉しそうです。
大都会の北京にはまだ取り残されたように、こんな農村のような光景が見られます。
北京に来てから、炒り銀杏を良く食べるようになりました。塩を少しふりかけた炒り銀杏、絶品です。(吉野綾子)
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