珈琲店の奥さんに喜んでもらうため、手品を披露するエイちゃん(EIKO)
(c)2011 TATSUO ROKUDO
随所で笑いやどよめきが起こるこの舞台。
紅一点のEIKOは軽快な動きで「コント」の要素に必要不可欠な舞台のテンポを加速する。
2時間に渡る長丁場ではあるものの、この心地よいテンポが時間の流れを感じさせない。
それを支えているのがEIKO、彼女の軽やかなペースなのだろう。
EIKO(エイちゃん役):華僑。大学で演劇を専攻し、2000年より北京電影学院で日本語教師となる。映画やテレビに出演も。
御客様への気遣い、日本のサービスの心を説く先輩たち
(c)2011 TATSUO ROKUDO
一筋縄では納得しないぞ、と緊張の面持ちで開演を待っていた観客ら。
終演後劇場を後にする観客の顔が一様にほころんで居たのは、腹を抱えて笑った後の名残なのだろう。
そしてきっと、シンジの葛藤に自分を重ねて、これから自らが中国で何をしたいのか、待つだけでなく自らが望む場所に踏み出そうと思えた人が多かったのではないだろうか。
シンジに配達のための特訓をさせようとする先輩たち
(c)2011 TATSUO ROKUDO
雨晴氏が創り出す、まるで大人のおもちゃ箱のような舞台「珈琲店的太太」。
「珈琲店的太太」は、今後も上演を続けると言う。
おそらくその度に進化を遂げ、そして社会の動きをコミカルに取り入れた新しい脚本に塗り替えられて行くのだろう。
第三回、第四回と、どのように変化していくのか、非常に楽しみな舞台である。
仕方なく特訓を引き受けるシンジ、それを喜ぶ先輩たち
(c)2011 TATSUO ROKUDO
(取材、文:中原美鈴)
「これからの中日交流を支える若者たち」次週の第三回は、連休明けの5月10日となります。どうぞお楽しみに!
また、5月1日にはイカさん役の于智為さんが運営に関わる「2011次世代中日動漫(アニメ)交流活動」が北京国際会議中心の第三会議場で午後6時より開催されます。後援には在中国日本国大使館や中国日本商会、日本国際交流基金会なども名を連ね、日本からはゲストとして声優の関智一氏と杉田智和氏が参加します。
「コレ若」シリーズでは、今後日本人の若者の動きのみでなく、中国人が運営するこうした活動や、中日の架け橋となるべく中国の若者たちの動きにも注目していきたいと思います。
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