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唐磊

2009-04-16 18:30:57     cri    
 淡い花びら、かすかな香り。北京では4月はライラックが咲き誇る時期です。私にとって、いままでライラックには、可憐なイメージしかありませんでしたが、2004年のヒット曲「ライラック」を聴いてから、悲しさ、さびしさを訴える花に見えるようになりました。

 深セン出身の歌手唐磊さんがまだ無名だったころ、趣味でウェブサイト上で詩を朗読していました。このサイトで文学の愛好者で、漢詩が好きな女の子と知り合いました。女の子はセッ江省に住んでいましたが、ライラックが好きなことから、唐磊の勧めで「丁香花(ライラック)」というハンドルネームにしました。

 やがて唐磊さんはチャンスに恵まれ、歌手デビューすることになりましたが、CDのリリース、作曲などの悩みなどを漏らす唐磊さんを、いつも何気なく慰める丁香花は、実は重い肺病にかかっていました。このことを知らない唐磊さんは、2004年初のアルバムを出すことになり、北京で録音していました。このとき丁香花も北京に来ているため、2人はやっと直接会うことができました。けれども初対面の場所はなんと病院だったのです。

 唐磊さんは収録の後、毎日のように丁香花をお見舞いに行きました。アルバムの1曲目がなくて、困っていると丁香花に打ち明けますと、ライラックを歌ったらどうかと勧められました。病床に伏せている彼女、まもなくこの世を離れてしまう花のような彼女の姿が、元気づけてくれる日々、可憐な淡い紫の丁香花のイメージと重なり、唐磊さんにとって大きなヒントになりました。

 アルバムは無事に完成し、「丁香花」という歌は大ヒットしました。唐磊さんの心の底からの歌声、感傷的なメロディーや訴えかけた内容は、この世で聞くことが出来なかった「丁香花」には届いたでしょうか。

 4月の北京、道路の両側はライラックの花がいっぱいです。私は通るたびに、この「丁香花」の歌が聞こえてくるような感じがします。(朱丹陽)

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