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爆竹とスモッグ(前半)

2013-03-14 11:48:46     cri    


























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 旧正月の春節に、一番の楽しみは花火だと思っている人は少なくないようです。日本で一般の人用に売っている花火は、中国の子供用花火ぐらいの火薬量。中国のように派手な打ち上げ花火は市販されていないし、おそらく火薬量の関係で、許可にならないのです。また、音だけの花火、爆竹は日本ではあまり使われません。『うるさい!』ってすぐ近所から苦情が来て禁止になります。簡単に言うと、一般の人の打ち上げる花火は近所の迷惑にならないほどの、ささやかな花火で、人々が楽しみにするのは、夜空に高々と、大輪の花火が咲く、花火大会の花火。

 確かに爆竹を鳴らしたり花火を上げたりすることは、中国人にとって、縁起を担ぐ旧正月、つまり春節の伝統行事です。しかし、深刻になりつつある大気汚染問題に悩まされ、春節の爆竹や花火を自粛する呼びかけも高まっています。<チャイナライフ>、今日は中国の爆竹とスモッグ、大気汚染の話題に迫ります。

 旧正月の春節は中国で最も重要な祝祭日です。春節期間中、爆竹を鳴らして厄介なことを払い、福を祈る伝統行事があります。特に、子供たちにとって、春節の二大楽しみと言えば、一つはお年玉をもらうこと、もう一つは爆竹を鳴らすことですね。爆竹を鳴らしたり花火を上げたりすることは、多くの中国人にとって、子供の頃の春節への思い出でもあります。

 ちなみに、日本では、誰でも共通して今でも行う新年の行事と言えば、初詣、神社やお寺に初詣に出かける人の数は5年ほど前の統計で9300万人。日本の人口が1億2000万人なので、いかにたくさんの人が出かけるか分かります。中国の花火のように、派手な、新年の祝い方は、ちょっとないようですね。また、日本では、爆竹は、夏の浜辺で若者が鳴らすぐらい。花火は、夏の風物詩。普通の店では夏が近づくずかないと、花火は置かない。だから、花火が大気汚染の原因になることは考えられません。

 ここ数年、人々の大気汚染への関心が高まり、爆竹や花火を鳴らすことがスモッグを招き、大気汚染をもたらすという懸念が高まっています。そのため、春節期間中の爆竹と花火を自粛したほうがいいという声もよく耳にします。

 一方は数千年に伝わってきた伝統行事、一方は大気汚染への憂慮、春節の爆竹、やめたほうがいいのか、それとも伝統を尊重し続けたほうが良いのか、去年の春節前に、インターネットでアンケート調査が行われました。すると、72.2%の回答者は「春節に爆竹を鳴らすことは中華民族の伝統行事で、旧暦の大晦日、そして旧正月の1日、5日に爆竹や花火を鳴らすことを続けたい」と答えました。

 長い間の伝統は、基本的には大切にすればいいと思いますが、ただしこれが、日本だったら、消防条例、騒音防止条例、火薬取締法違反、交通安全条例などで、初めから不可能だと思います。日本人から見ると、それぐらい花火の無法地帯であることは事実。

 もともとは縁起を担ぐために鳴らした爆竹、実際は福をもたらさず、多くの災いを招いています。2010年の春節七連休のうち、全国で爆竹や花火を鳴らすことによって起きた事故は1500件を超え、そのうち火事は1100件でした。また、去年2012年の1月22日から2月6日まで、つまり旧暦の大晦日から旧正月の15日「元宵節」までの期間中、北京で爆竹による火事は192件に達し、1人が死亡し、272人が負傷したということです。

 どこの祭りにも、けが人や死者が出る祭りというのはありますが、それでも続けるというのが、伝統の祭りの伝統の祭りたるゆえんでもあるのでしょう。ただ、手をこまねいているのではなく、被害を少なくするための知恵は、時代の変化のなかで必要でしょうね。(つづく 3月14日オンエア「イキイキ中国」より)

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