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2011年の中国空港、7割が赤字

2012-05-16 13:25:22     cri    

 180の民間空港と2800機の民間航空機で世界第2の民間航空大国として知られる中国では、7割の空港は赤字営業中だということが分かりました。

 中国民用航空局がこのほど発表したところによりますと、2011年は、180空港のうち、135カ所が赤字で、赤字額は16億8000万元に達しています。

 赤字の原因として、①西部や北部の省では、ニーズが予想よりも伸び悩んでいること、②半数以上の空港では、1日あたりの離着陸便数が6便以下になっている、③一部の地区では、空港の密度が高すぎるなどが挙げられます。

 しかし、赤字空港が7割を占める現実があるにもかかわらず、現在、26の省・直轄市と自治区の幹部は引き続き、地元に空港を誘致するため奔走しているようです。2011年から2015年までの「第12次5カ年計画」の期間中、さらに45カ所の空港が新たに整備されることが認められました。

 中国民用航空局の李家祥局長は、空路の開設は地元経済に大きな利益をもたらすのが一番の理由だとし、地方政府が民間航空事業を発展させたいと考える意識は奨励すべきものだと語っています。

 李局長は、「中国はいま、省エネ環境、情報、バイオなど戦略的な新興産業の発展に力を入れているが、そのいずれも航空業の急速な成長にかかっている」とし、「今後20年、民間航空事業が中国でもっとも急速に発展する産業の1つになる」との見通しを示しました。

 中国では最近、毎年、300機以上の航空機を新規に導入しており、外国籍のパイロットもこれまでのところ、1112人に上っています。

 なお、首都北京では、現在稼動中の首都空港のほか、南部の大興区に第2空港を建設する計画が年内にも着工し、2017年までの完成を目指す報道があります。新空港は、年間延べ1億3千万人、1日当たり延べ37万人の利用者を見込んでいます。

 なお、中国では年間利用者が1000万人を越えた空港は、去年、前の年より5つ増えて、21空港になったということです。(Yan)

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