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『日本でいちばん大切にしたい会社』 中国で第二弾

2011-06-29 15:20:57     cri    

 日本の話題作『日本でいちばん大切にしたい会社』(坂本光司著)は、第2弾が中国で翻訳出版されました。昨年7月に刊行された1冊目と同様、中国で若者向けの出版物を手広く手がけている「文治Lab」の企画によるものです。

 企画担当の蘇静さんによりますと、同書の第1弾はこれまでの部数は全部で6万冊に達し、普通の図書の3~4倍の売れ行きとなりました。

 「中国と日本は異なる発展の段階にあることを考えると、当初の予想を超えた市場の反応だった」と満足の意を示しました。

 中国ではここ数年、乳幼児向けの粉ミルクにメラミンが検出されたことや、従業員の若者に飛び降り自殺が続出する会社が出るなど、企業の利益追求の体質とその果たすべき社会的責任の間に大きなずれが見られる事件が相次いで起きています。蘇静さんは、この本の翻訳出版の背景には、こうした事柄への反省があると話しました。

 「タイトルを見て、著名な日本の大手企業に関わる本かと想像していましたが、実は、地域に根付いたローカルな会社が多く取り上げられていました。一方、何でも速く、大きく、強くなろうとするのが、今の中国ですが、そうした視点から読めば、本に登場した経営者たちの、規模拡大につながるビジネスチャンスを自ら断ってしまうような行動は、何とも反商業的で、『なんとバカな』というふうに見えて仕方がありません。ただ、会社の目的は何か、人間が働くのは何のためか、企業が存続する理由はどこにあるのか、などを落ち着いて考えれば、実はこれこそ会社のもつ本来の姿なのではないかと気づきます」

 蘇静さんは、この本の翻訳出版により、新しい物事のとらえ方と価値観を提供できればと話しています。

 なお、日本の会社経営に関する書籍は、中国では人気を保っており、たくさん翻訳紹介されています。関係筋は、日本の経営本は、東洋の哲学が浸透されており、中国人に親しまれやすいところが、西洋に比べての特徴だと見ています。(Yan)

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