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<科学衛生> 自ら病状をはっきり言えることは診断に役立つ

2011-02-11 17:07:36     cri    

 病院ではよく次のような状況が見られます。多くの患者が受診する前に、自らの病状や身体症状を注意深く観察しておらず、医者にその症状をはっきり言えなかったり、また誤解されやすいことを訴えたりするため、診断に支障をきたします。それでは、患者は受診する前に、どのような準備をすればよいでしょうか?

 患者自身の感覚がもっとも重要

 身体の症状は疾病の表れであり、病気を診断する重要な根拠となります。症状は病理的な反応で、患者自身の感覚が最も重要です。そして多くの病理的な変化は唯一患者のみが感じられるものです。たとえば、痛み、脹り、重み、倦怠感などの症状がそれです。しかし、多くの患者は治療を急いでいるため、病状の詳しい説明を無視しています。これについて北京同仁堂漢方医院針灸科の于振中医師は「病院の外来診察室には、よく次のような患者が見られます。病状の説明はそこそこにして、苦痛や病気の原因を直ちに治してもらうことだけを望む人。あるいは、症状を言わずに直接病名を言う人などです。医者は静かな状況の中でなければ、集中して診断をすることが難しく、また患者が正確に、はっきりと症状の実感を医者に陳述できれば、診断に役たちます」と話しました。

 漢方医学は身体機能への全面的な理解と判断を重視

 漢方医学は、人体の各臓器、組織と器官が互いに連携し、協調とバランスを保つ有機的な整体だとみているため、病気の診断と治療では身体の機能に対する全面的な理解と判断を重視しています。

 于振中主任は「痛みは多くの種類に分けられています。たとえば、膨満感を伴う脹痛(ちょうつう)、針で刺されるような痛みを感じる刺痛(しつう)、痛みの部位が固定されている、あるいは固定されていないものもあります。そして、冷感を伴う痛みで、冷やすと痛みが悪化し、暖めると痛みが軽減する冷痛(れいつう)、灼熱感を伴う痛みで、冷やすと痛みが軽減する灼痛(しゃくつう)、痛みをしくしくと感じる陰痛(いんつう)などがあります。痛みだけでもこれほど多いのですが、痛みの部位だけではなく、その性質、つまり実際の感じを詳しく医者に訴えることは診断にとって大切です。また、受診する前に、自分の病状や、痰、大・小便などの分泌物の色や匂いなどに対する主観的な観察をすれば、病気の診断に非常に重要です」と話しました。(董燕華)

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