第7回新興5カ国(BRICS)首脳会議を前に、中国外務省は6日、北京で記者会見し、BRICS諸国の経済を悲観視する声に反論しました。
記者会見では「BRICS諸国では経済がマイナス成長したり、社会問題が出たりしており、世界経済にとってはエンジンから負担へと変わったとの声が出ている。これについてどう思うか」と聞かれ、中国の程国平外務次官は「偏った見解で、認めない」としました。
程次官は「現在、世界経済には成長の新たな原動力がなく、先進国のマクロ政策が分化し、国際市場の変動も大きくなっている。こうした外部環境の悪化がBRICS諸国の経済にマイナス影響を与えている。同時に、BRICS諸国はマクロ調整や経済構造のモデルチェンジを行っており、ある程度コストがかかるのも当然だ。そういった困難は構造的なものではなく、周期的なものである」と説明しました。
また、「BRICS諸国の経済成長は自身に比べて落ちているものの、特に先進国に比べて依然として高い水準にある。これから数年、引き続き、世界平均を大幅に上回るスピードで伸びていくと予想されている。新開発銀行や外貨準備基金の創設により、BRICS諸国の協力に新たな原動力が注がれ、経済パートナー戦略の制定を機に経済協力もレベルアップしていくに違いない」と述べました。
程次官は「今後もBRICSは世界経済を牽引する重要な力となる。改革に伴う一時的な痛みが過ぎれば、より大きな発展のチャンスを迎えると信じている」と語りました。
第7回BRICS首脳会議は中国の習近平国家主席が出席し、8日から9日まで、ロシアのウファで開かれます。(鵬、山下) 暮らし・経済へ
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