中国の習近平国家主席と李克強首相が3日、北京の人民大会堂で中国を公式訪問中のシンガポールの陳慶炎大統領とそれぞれ会談を行いました。

　習国家主席は席上「国交樹立25年来、中国シンガポールの関係は飛躍的な発展を遂げている。中国はすでにシンガポールの最大貿易パートナーとなり、またシンガポールは中国の最大の海外投資国となっている。両国政府間のプロジェクトや金融、科学技術環境保護、教育文化、社会管理など各分野での協力が絶えず新しい成果を収めている」と述べました。

　李克強首相は陳慶炎大統領と会談を行った際「中国はASEAN・東南アジア諸国連合を周辺外交の優先的方向としており、ASEANが政治安全、経済と社会文化共同体を建設することを支持する。中国側はシンガポールと連携して、中国・ASEAN戦略パートナーシップの持続的な発展を推進し、地域の平和と安定をともに維持していきたい」と述べました。

　これに対し、陳大統領は「中国は国際社会の重要なメンバーであり、世界第2の経済体でもある。中国との各分野での協力はシンガポールを含むASEAN諸国にとってきわめて重要な現実的意義がある。シンガポールはASEAN・中国関係の協調国に務めることになり、ASEANと中国が相互信頼と互恵協力を基に双方の関係を強化していくために尽力していく」と指摘しました。 (hj　KOKUSEI)