フランスを訪問している中国の李克強首相は現地時間6月30日午後、パリで、オランド大統領と会談しました。

　習近平国家主席の挨拶を伝えた李首相は「中国とフランスはハイレベルの政治的相互信頼を持ち続け、互恵協力でも豊富な成果を収めており、民間の友好も絶えず深化している」と述べました。さらに、「ハイレベルの往来を緊密にし、両国の戦略的相互信頼関係をレベルアップさせ、実務的な協力のグレードアップを促し、それぞれの発展に助力しながら、各自の役割を果たし、世界の平和、安全、発展問題における意思疎通や協力を強化していく」と期待を寄せました。

　李首相は「両国が第三者市場の共同開発や世界経済の持続的再生に取り組むほか、原子力や航空・宇宙開発などの伝統的な協力分野での連携を拡大し、金融、デジタル化、持続可能な発展、観光、農産物と食品など新興分野での協力を推し進め、新しい成長点を育んでいく」と提案しました。

　これに対し、オランド大統領は、李首相のフランス訪問を歓迎したうえで、「両国の全面的戦略パートナーシップが新たな段階に入り、両国と両国人民に、より多くの恩恵をもたらしている」と述べました。また、中国政府が気候変動に対応するための自主的な約束草案（INDC）の提出を高く評価し、「これはパリ気候変動大会の成功につながる重要なサポートで、国際社会に対し、気候変動への対応や、経済の持続的発展を促す重要なチャンスをもたらした」と称賛しました。（07/01　Lin,）