中国の李克強首相は12日、国家気候変動対策及び省エネ・排出削減作業指導グループの会議を主宰し、『国連気候変動枠組み条約』締約国会議で提出する文献を研究すると共に、談話を発表しました。

　李首相はこのなかで、「気候変動への対応は国際社会の共同任務で、中国の科学的発展にとっても必要なことだ」として、「中国は引き続き積極的に省エネとCO2排出削減に力を入れ、非化石エネルギーの一次エネルギー消費での比率と森林の蓄積量をより高めていく」という考えを示しました。

　李首相はまた「当面は経済の下ぶれ圧力と気候変動への対応など多くの課題に直面する中、産業構造の調整とグレードアップを通じて、経済成長と環境改善のウィンウィンの道を開拓することが大事だ。資源節約と環境保護という基本的な国策を堅持し、気候変動への対応という国家戦略を実施し、長期的な低炭素成長のロードマップを制定しなければならない」と述べました。

　李首相はさらに「中国は『国連気候変動枠組み条約』の全面的で効果的、持続的な実施に力を入れ、パリ会議を全面的でバランスの取れた力強い協議にするため、関係諸国と手を携えていきたい」という考えを示しました。（ヒガシ、高橋敬）