中国外務省の秦剛報道官は25日に北京で行われた定例記者会見で、このほどワルシャワで閉幕した国連気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)の成果を評価しました。
秦報道官は、「各方面の努力のもと会議では3つの主な成果を得た。1つ目は、2015年に新たな協議を行うロードマップを定めたこと。2つ目は、発展途上国が気候変動に対応するために先進国が資金援助を提供すると約束したこと。3つ目は、気候変動によるマイナス影響やそれによってもたらされる損失、損害に関する対応を行うためのメカニズム構築の問題について、基本的な合意を得たほか、交渉を開始することで合意したことだ」と述べました。
秦報道官は、「会議で先進国は歴史責任を認めず、排出削減の目標や約束も相応の役割を果たしていない。特に一部の先進国では排出目標が後退している。発展途上国が気候変動に適応するための資金と技術の提供について、先進国は具体的なスケジュールと金額を提示していない。また気候変動によるマイナス影響やそれによってもたらす損失、損害に対するメカニズム構築についても、国際社会の圧力の下で合意したものであり、実質的成果はみえない。これらの問題は今後の交渉及び国際社会が気候変動に対応するための努力にプラスにならない」と話しました。
このほか秦報道官は、「中国は、気候変動のプロセスにおいて引き続き積極的で建設的な役割を果たし、気候変動に対応し、人類の気候環境を守るために貢献していきたい」と述べました。(劉叡、吉野)
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