ミラノ万博で中国館デーのイベントに出席するためイタリアを訪問中の中国の汪洋副首相は9日、中国・イタリア農業食品経済貿易協力フォーラムに出席し、式辞を述べました。
汪副首相は、「中国は食糧と農業問題を非常に重視し、農業発展を最優先課題とし、主に自国の力で13億余りの人口の食料問題を解決することを堅持している。われわれは農業分野のインフラ整備を絶えず強化し、農業技術の進歩を推進し、農業発展において世界が認める成果を収めた。中国の食糧生産量は11年連続で増加し、去年の生産量は6億トン以上に達した。農業の持続的な成長は、中国経済の健全な発展にとって強力な支えとなると共に、世界の農業発展と食糧の安全にも積極的に貢献できている」と述べました。
汪副首相は「今年は中国とイタリアの国交樹立45周年にあたる。45年来、両国は政治分野で信頼し合い、経済分野で互恵協力し、文化において学び合い、両国関係は歴史上、最も良い時期にある。農業協力は中国とイタリアの重要な協力分野である。ここ数年、両国の農業協力は急速に発展し、両国間の農産物貿易額は2000年の2億5000万ドルから2014年の11億6000万ドルに増え、年平均で11.6%増加した。今後の協力の見通しも明るい」と述べました。
また、「中国は両国の国交樹立45周年を機に、イタリアとの友好関係を深め、農業分野での実務的協力を強化し、両国の全面的な戦略的パートナーシップを推進していきたい。ここで、未来の農業協力について4点提案したい。1点目は、協力の基盤を強固にすること。両国の農業部門は効率の良い交流体制を確立し、将来の協力の方向性と重点テーマを計画するべきだ。第2に、立場の協調を強化すること。双方は保護貿易主義に共に反対し、公平で合理的、持続的で安定的な国際農産物の貿易秩序を築き、農業発展に良好な国際環境を作り上げるべきだ。3点目は、貿易の規模を拡大させること。双方は互いに市場の開放を拡大させ、農産物貿易の発展の潜在力を十分に解放するべきだ。最後に、投資の増加を促進すること。双方は投資の障壁をなくし、両国企業のより多くの貿易と投資協力のチャンスを作り出すべきだ」と強調しました。(玉華、高橋敬)国際・交流へ
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