楊国務委員は「第2次世界大戦のアジアとヨーロッパの主戦場になった国として、中国とロシアが先の大戦の勝利の成果と国際的な公平と正義を守るよう呼びかけ、協力ウィンウィンを核とした新しい国際関係の構築を提唱することは、重要な現実的意義があり、歴史的にも深い影響を与えるだろう」と述べました。

　楊国務委員はまた「両国首脳は、中露関係のこれからの発展の方向性と重要な協力分野を策定し、互いの核心的利益に関わる問題で支持しあうことや、中国の『シルクロード経済帯』構築とユーラシア経済連合（EAEU）の創設をマッチングさせること、国民間の伝統的友情の強化、地域問題および国際問題で協調することなどで合意し、両国の全面的戦略パートナーシップの発展に新たな原動力を注いだ」と述べました。

　プラトノヴィチ書記は、両国首脳の指導の下、当面の中露関係は歴史上最もいい時期に入ったとしたうえで「BRICS（ブリックス＝ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ）や上海協力機構などの枠組み内で緊密に協力し、重要な地域問題と国際問題で良好な協調を進め、第2次世界大戦での勝利の成果を改ざんしようとする一部の国際的勢力の企みに断固反対する」と述べました。

　双方はまた、ハイレベル交流の継続や軍隊の協力強化、アジア太平洋地域での建設的な協力、朝鮮半島の非核化を目指す6ヵ国協議再開への働きかけ、イラン核問題の最終解決の推進、ウクライナ問題の政治的解決プロセスの推進などで合意しました。（ZHL、小山）国際・交流へ