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 中国「遺棄化学兵器の処理加速を日本側に促す」

2015-05-14 19:59:23     cri    

 中国外務省の華春瑩報道官は14日、定例記者会見で「中国は、日本が中国における遺棄化学兵器の処理作業を更に加速させ、責任と義務をしっかりと果たすよう促す」と述べました。

 華報道官は「日本が中国に残した化学兵器は、当時の日本軍国主義侵略者が中国侵略戦争中に侵した重大な犯罪行為の1つだ。終戦して70年経つが、遺棄化学兵器は依然として中国の関連地域で生活する人民の生命、財産、生態環境などに重大な危害と脅威をもたらしている。中国政府は、日本政府が『化学兵器禁止条約』と中国における遺棄化学兵器問題に関する両国政府が交わした覚書に基づき、遺棄化学兵器をいち早く処理するよう求める」と話しました。

 華報道官は「近年、中日双方の努力のもとで、遺棄化学兵器の処理作業は一定の進展を得た。中国は日本に協力し、中国各地で200回余りの発掘、回収などの作業を行い、5万発余りの化学兵器を安全な状態で回収した。その内、南京、石家庄、武漢と吉林省ハルバ嶺などの地域で3万7825発の化学兵器を処理した。しかし、現在の進行状況は双方が定めた計画よりはるかに遅れており、中国は複数回にわたり日本側に対し不満を示している」と指摘しました。

 華報道官はまた、「『化学兵器禁止条約』と中国における遺棄化学兵器問題に関する両国の政府間が交わした覚書の規定では、日本は遺棄国として遺棄した化学兵器の処理を担当し、それに関わる資金、技術、専門家、設備及びその他の資源など一切のものを提供し、中国は協力を提供すると取り決めた」とした上で、「中国は、日本が責任と義務をしっかりと果たし、人とモノの投入を拡大させ、作業員の人数と中国の環境安全を確保した上で、処理作業を加速させ、中国の関連地域で生活する人民の生命、財産、生態環境などに重大な危害と脅威をもたらす遺棄化学兵器をいち早く処理するべきだ」と強調しました。(劉叡、高橋敬)

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