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 習主席、発展途上国の協力に新しい構図

2015-04-23 15:28:13     cri    
 アジア・アフリカ会議(バンドン会議)の60周年記念首脳会議が22日、インドネシアの首都ジャカルタで開かれました。会議では中国の習近平国家主席は重要な談話を発表し、新しい時期に発展途上国はいかにして団結し、協力し合い、より大きな役割を果たし、バランスの取れた世界の発展を推進していくのかについて主張を述べた上で、「中国は永遠に発展途上国の頼りになる友人、真摯なパートナーになることを約束する」と強調しました。

 この中で、習主席は「多くの発展途上国はいずれも発展の加速化、国民生活の改善という共通の使命を持っている。互いに見守り助け合うべきだ。アジア・アフリカ諸国間は、協力を深化させるとともに、ラテンアメリカや南太平洋地域などの発展途上国との協力を強化し、世界の平和を維持し、共同発展を促進していく力を増やしていくべきだ」と述べました。

 これについて、中国国際問題研究院の阮宗澤副院長は「アジア・アフリカ諸国の力はかつて弱かった。発展途上国の勃興、世界経済の中心の移転に従い、国際関係におけるアジア・アフリカの地位が重要になりつつある。習主席はバンドン精神の発揚を提唱し、新しい中身を付け加え、国際秩序を、より公正で合理的な方向への発展を推し進めようとしている。今後、アジア・アフリカ諸国が国際社会で、より重要な役割を果たし、より大きな声を発することが期待される」と指摘しました。

 習主席は、また「バンドン精神はアジアとアフリカの協力、南南協力だけではなく、南北協力の推進にも適用する。先進国が約束した発展途上国への援助の実施を後押ししていく一方、発展途上国自らの発展能力の増強も必要だ。開放的な世界経済を維持し、発展させ、発展途上国の経済発展に良好的な外部環境を作っていくべきだ。人類の運命共同体を建設するという視点から見れば、南北関係は経済発展の課題だけではなく、世界の平和と安定にも関わる課題でもある」と述べました。

 これを受けて、阮宗澤副院長「南北協力の提唱には、中国の広い視野と包容的な観念が現れている。グローバル化の時代に、南南協力だけでは足りない。発展途上国は先進国とも協力することを通じて、危機に対応する能力を高め、発展のチャンスをもらえるようになると思う。気候変動や資源不足、テロ、公共衛生問題などの課題に直面する上で、南半球の国々だけで解決にならない」と指摘しました。

 また、北京大学国際関係学院の翟崑教授は「アジア・アフリカ諸国間の協力、南南協力、南北協力は互いに影響を与えるものだ。これは発展途上国を基礎にする外交布石で、発展途上国を世界の発展プロセスの中においてその発展を協調する考え方でもある」と見ています。

 習主席は、更に「中国は、どこまで発展していっても、国際情勢がいかに変化しても、中国が永遠に発展途上国の頼りになる友人で真摯なパートナーであることが変わらない。これは中国対外政策の基礎である。過去、現在、将来においても不変である」と強調し、国交を樹立した後発開発途上国に対して、年内に税目対象製品の97%にゼロ関税を適用するなど、アジア・アフリカの協力を推進していく具体的な措置を明らかにしました。また、「中国は関係側と共に『一帯一路』(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)の構築を推し進め、アジアインフラ投資銀行(AIIB)を共に創設し、シルクロード基金の役割をいかしていく」としました。

 これについて、阮宗澤副院長は「『一帯一路』は発展途上国を主としている。AIIBの参加メンバーにも発展途上国が多い。これらの提唱は発展途上国に目を向かせており、多くの発展途上国が恵まれるだろう。南南協力において、中国は手本になりたいという願いが込められていることがうかがえる」と評価しました。(藍)

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