世界銀行の金墉（キム・ヨン）総裁は現地時間７日にワシントンで、中国が主導するアジアインフラ投資銀行（AIIB）に対し、貧困撲滅などの分野で"極力"協力していきたいとの方針を示しました。

　これは金墉総裁がアメリカの戦略国際問題研究所で講演したときに述べたもので、世界銀行にとってAIIBは貧困撲滅を実現させる「潜在的な巨大協力パートナー」であるとし、AIIBやBRICS開発銀行など多国間機構が連携し、国際問題の解決に取り組めば、全世界にとって有益になるとしました。また、これらの金融機構は全世界のインフラ設備やエネルギー、水資源などの分野における資金不足の解決にも役立つとし、世界経済の成長や貧困撲滅に向けて、これらの機構が世界銀行と協力関係を築いていけるよう期待を寄せました。

　なお、3月末時点で、AIIBに加盟の意向を示した国は46カ国に達しています。（閣、高橋敬）暮らし・経済へ