中国でもっとも大切な伝統的祝日である春節にちなんで、長野県の阿部守一知事が22日、日本駐在中国大使館を訪れ、新春の挨拶を届けるとともに、程永華特命全権大使と懇談を行いました。
阿部知事はまず、先日長野県と中国河北省との友好提携30周年の記念式典に参加するために河北省訪日団が来日した際の、大使館の全面的なフォローに感謝の意を表しました。
これについて程大使は、両国の地方の積極的な交流は両国関係の促進に役立つに違いないと、全力で支持する意を表明しました。
席上、阿部知事は、これまでの河北省との交流を振り返り、特に今回河北省訪問団との交流成果を伝え、官民一体での地方官交流を積極的に進め、長野県と河北省とが先進的モデルケースとなり、両国間の明るい未来の実現を目指そうと語りました。
程大使は、阿部知事をはじめ長野県が率先して中国との地方交流を積極的に展開することを高く評価し、環境、冬季スポーツでの経験を中国と分かち合い、観光や青年交流においてより力を入れるよう期待を寄せました。
なお、張慶偉河北省長を団長とする河北省代表団が、長野県と河北省との友好提携30周年を記念し、1月26日から28日まで長野県を訪問しました。記念式典では、「友好交流を一層強化させる覚書」に調印しました。
また、知事・省長会見では、「冬季スポーツ」「医療・介護」「環境」の分野において、これまでの30年の交流を礎に更に交流を強化することについて、阿部知事と張省長とが合意しました。さらに、「観光」分野においても長野県観光部長と河北省観光局長とが東京で覚書を調印し、交流を進めることになりました。
河北省張家口市は2022年の冬季オリンピック招致を目指しているため、代表団は長野冬季オリンピックの施設を視察し、当時役員として関わった関係者と意見交換を行い、河北省張家口市のオリンピック開催に向け、招致・運営・その後の利用などにおける経験を共有しました。(文・写真:李軼豪)
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