欧州連合（EU）のユーロ圏各国は16日、ブリュッセルで財務相会合を開きましたが、ギリシャへの金融支援問題について合意できませんでした。

　ユーロ圏財務相会合（ユーログループ）のデイセルブルム議長は記者会見で、「今月20日はギリシャが現行の支援プログラムの延長を申請できる期限である。各国の財務相らは、ギリシャの債務問題の解決には、ギリシャが期限の延長を申請した上で、現行の枠組み内で一部の措置を改正する必要があるとみている。20日に改めて会合を開くかはギリシャが支援プログラムの延長を申請するか否かによる」と明らかにしました。

　ユーロ圏財務相会合は、ギリシャ債務問題の討議を次の段階に進めるため、対ギリシャ金融支援プログラムを最大6カ月延長するとした声明の草案を出しましたが、ギリシャに拒否されました。

　ギリシャが国際支援団とすでに合意している支援プログラムは28日に期限を迎えます。ギリシャ政府は緊縮措置となる支援プログラムの中止を要求し、国際支援団と一時的な合意をすることで向こう数ヶ月間の資金を確保し、ギリシャ問題を解決する最終合意に達することを望んでいます。（殷、小山）　国際・交流へ