サウジアラビア訪問中の潘基文（パンギムン）国連事務総長は8日、シリア情勢の悪化に懸念を示し、話し合いを通じて衝突を解決するよう関係各方面に呼びかけました。

　パン事務総長は8日の記者会見で、「シリア騒乱の各方面はいずれも情勢悪化に逃れられない責任を負っている。交渉のテーブルに着いて政治的解決のルートを模索することが問題解決の唯一の方法だ」と述べ、シリアで深刻化している人道的危機に注目するよう国際社会に呼びかけるとともに、3月末にクウェートで開かれるシリアを支援する国々による国際会議への参加をサウジアラビアに要請しました。

　パン事務総長は7日からサウジアラビアを訪問しています。サルマン新国王とイエメンの情勢やパレスチナとイスラエルの衝突などの問題についても話し合いました。（ZHL、小山）国際・交流へ